【TPE特集】耐熱性ニーズに応え新グレード

2014年08月02日

ゴムタイムス社

内外装部品でのリサイクル、軽量化に貢献

 熱可塑性エラストマー(TPE)は、熱可塑性のある末端ブロックと弾性のある中間ブロックで構成されており、流動性に優れた(易流動性の)成形可能な素材。常温では加硫ゴムの特性を示すが、高温では塑性変型が容易となり、熱により可塑性を示すことから、熱可塑性エラストマーと呼称されている。 ゴム同様の弾性体でありながら通常のプラスチックと同様に成形加工(押出成形、射出成形等)ができることから加硫ゴムの一部を代替、もしくはプラスチックと加硫ゴムの隙間を補う材料として使用されている。現在、スチレン系(TPS、SBS、SIS、水添など)、オレフィン系 (TPO)、塩ビ系(TPVC)、ポリエステル系(TPEE)、ポリアミド系(TPA)、ウレタン系(TPU)、アクリル系などの各種TPE製品が市場に供給されている。

 その需要の中心となるのが自動車用の内外装部品。TPEの用途は、自動車分野をメインに、

 

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