三ツ星ベルト アジアの海外売上増で過去最高益

2014年05月26日

ゴムタイムス社

 三ツ星ベルトは5月14日、東京本社で14年度3月期の決算説明会を開催した。
 当日は同社の石本邦夫管理部長らが出席。
 石本部長は14年度3月期について、「アジアを中心に海外売上高が順調に拡大したことに加え、為替レートが前期と比較して円安になった結果、売上高は前年同期比14・6%増。利益面では、アジア諸国の賃金高騰により、利益を圧迫される要因となったものの、売上高の増加に加え、原価低減など多大なる努力を進めた結果、営業利益、経常利益、純利益ともに過去最高益となった」と述べた。
 海外売上高
 海外売上高は海外の売上が増加したことに加え、為替の円安効果により、278億200万円となり、前年同期比33・3%増。海外売上高の比率推移では、13年度は43・7%となり、前期と比較して6・2ポイント上昇した。欧米を含むその他地域がほぼ横ばい推移しているのに対して、アジアの比率は年々増加しており、10年前と比較すると、約2・5倍の伸びをみせている。「東南アジアは重要なマーケットと位置づけ、今後も積極的な拡販活動を展開し、タイムリーな製品提供できるように、生産体制の拡充を図っていく」(石本部長)。ただし、同社インド工場は稼動してから2年経過ているが、ルピーがドルに対して25~30%安いなどの為替問題、販売状況の問題などもあり、その結果、前期では減損損失を出した。今後、同社はインド工場に対して、生産の効率化、販売の拡大などを進め、できるだけは早く業績を回復するように努めていく。
 ベルト売上高の内訳
 自動車用ベルトは276億2000万円、同15・7%増、一般産業用ベルトは181億810万円、同18・1%増、OA機器用ベルトは26億9200万円、同33・5%増、運搬ベルトは30億8700万円、同7・0%増、合成樹脂ベルトは24億7500万円、同10・4%増で、全てのベルト事業はプラスとなった。
 経常利益の変動要因
 売上高増に伴う利益の増加で21億円、国内の原材料価格の影響により4・6億円、円安による為替差損益の拡大で2・6億円、その他が1・5億円と増加した。一方アジア諸国の人件費高等により、

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