日東化工の第3四半期決算 ゴム成形品不調で減益

2014年01月29日

ゴムタイムス社

 日東化工の2014年3月期第3四半期非連結決算は、売上高79億3000万円で前年同期比8・7%増、営業利益が1500万円で同67・4%減、経常利益が800万円で同77・3%減、四半期純利益が100万円で同96・6%減の増収減益となった。
 ゴムコンパウンドにおいて、自動車関連を中心に受注が好調に推移したことから、売上高は増収となったものの、利益については、電気・ガス、原材料価格の上昇等に加えて、ゴム成形品の販売量の減少および設備稼働率の低下等の影響により、営業利益、経常利益、四半期純利益については減益となった。
 セグメント別では、ゴム事業全体の売上高は、成形品での減収はあったものの、ゴムコンパウンドが増収だったこともあり、前年同期を6億7100万円上回る52億5400万円、同14・6%増となった。ゴムコンパウンドは自動車関係を中心に受注が好調に推移し、前年同期を大幅に上回る売上高となった。シート・マットは、ゴムシートでは、土木関係が好調に推移し前年同期をやや上回る売上高となった。ゴムマットにおいても、粉末マット等の増販により前年同期をやや上回り、シート・マット全体としても前年同期を上回る売上高となった。成形品は、防振ゴム関係の受注が低調だったことにより、前年同期を下回る売上高となった。
 樹脂事業全体の売上高は、高機能樹脂コンパウンドは前年並であったものの、リサイクルナイロン等が増収だったこともあり、前年同期に対しては1500万円上回る25億7800万円、同0・6%増となった。高機能樹脂コンパウンドは、自動車関係を中心に比較的堅調に推移したことにより、前年同期並の売上高となった。リサイクルナイロン等は、一部取引先の生産拠点の海外移管の影響等による減販はあったが、樹脂洗浄剤の販売が好調に推移し、前年同期を上回る売上高となった。
 通期の業績予想は、10月17日に公表した数値から変更し、売上高が106億円で前期比10・6%増、営業利益が4500万円で同38・8%減、経常利益が3000万円で同47・8%減、純利益が1500万円で同67・2%減を見込んでいる。

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