日本グローブ工業会 年頭所感 望戸清彦理事長

2014年01月07日

ゴムタイムス社

 新年あけましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。旧年中は格別のご厚情を賜りまことにありがとうございました。
 日本グローブ工業会では新興国からの安価類似品とは違う「常に安全・安心に使っていただける手袋」の供給をモットーに安全衛生(SG)マークや作業用手袋認定マークの浸透強化、そしてパウダーフリー化やラテックスフリー化の推進を行ってまいりました。
 しかしながら、当業界を取り巻く経済環境は依然として厳しく東南アジアなどの主要生産地での人件費は更なる高騰が続き、円安から輸入コストの上昇は避けられない中で、幸い原材料費は比較的安定して推移をしてまいりました。昨年度の国内販売実績は家庭用手袋・作業用手袋ともにリーマンショック以前の水準をクリアし、特に作業用手袋では過去10年間でも最高の実績となりました。医療用手袋に於いても主力の手術用手袋が比較的高い伸びとなりました。
 しかし、本年4月からはいよいよ二度にわたる消費増税が予定されています。それに伴う景気の腰折れも懸念されていますが、円滑な価格転嫁は私たち業界でも深刻且つ重要な課題です。
 日本グローブ工業会では会員各企業の積極的な人材育成と商品開発力を十二分に発揮して商社やユーザーの皆様と共に確信の持てる成長戦略を発信してまいります。
 そして、今こそ経営者の強く正しい判断でデフレ脱却の好機ととらえ国際競争にも勝てる強い体質づくりを皆様と共に目指してまいります。どうぞ一年間変らぬご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
 結びに、平成26年が明るく希望に満ちた年となりますことを祈念いたしますとともに皆様方のますますのご健勝とご多幸を心から祈念を申し上げます。

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