東洋ゴム工業(中倉健二社長)は1日、バン・小型トラック専用タイヤブランド「DELVEX」において、スタッドレスタイヤの新製品「DELVEX 934(デルベックス・キュウサンヨン)」を、9月1日より全国で発売すると発表した。発売サイズは20サイズで、価格は全てオープン価格。
商用車用スタッドレスタイヤは、冬道でのブレーキ性能やグリップ力などの「安全性能」と、経済性に通じる「耐偏摩耗性能」の両立が鍵となり、それぞれの性能向上がますます求められている。同製品は、同社独自のタイヤ材料配合設計とパターン設計技術を採用することにより、アイス性能と耐偏摩耗性能の両立を実現したバン・小型トラック専用スタッドレスタイヤ。
同社のスタッドレスタイヤは、滑りの原因であるミクロの水膜を瞬時に吸水する「吸水カーボニックパウダー」や路面の凹凸(おうとつ)にしっかり密着させるための「シリカ」、氷をひっかき、強力なグリップ力を発揮する「鬼クルミ(クルミの殻を配合)」など、独自性が高いゴム材料を採用し、アイス路面に求められる優れたタイヤ性能を引き出す配合設計が特長。パターン設計では、横滑りを抑制する「ショルダー部サイプ」、「3Dグリップサイプ」、「溝底補強ブロック」により高いアイス性能とドライ性能を両立した。さらに接地圧分布を最適化することで、耐偏摩耗性能を向上。また「ファーストエッジ加工」を採用し、新品時でもアイス性能を確保している。同社が蓄積してきたスタッドレスタイヤの技術ノウハウと求められる性能向上により、商用車の冬道での安全走行を支えていく方針。