積水樹脂、韓国企業を買収 アジアの交通安全製品市場強化

2026年10月19日

ゴムタイムス社

 積水樹脂は10月6日、韓国およびベトナムにおいて交通安全製品の開発・製造・販売等を展開する韓国の交通安全事業会社である、Hi-Qの経営権を取得したと発表した。Hi-Q株式取得対価は580億韓国ウォン(約67・6億円)となっている。
 同社の長期ビジョン「積水樹脂グループビジョン2030」における成長戦略の中核施策として、「海外展開の強化」を掲げている。特に交通安全事業は、同社が国内で培った技術・品質・ブランド力を活かし、海外市場での成長が期待できる重点事業領域の一つと位置付けており、なかでもアジア地域は、経済成長や都市化の進展に伴う交通インフラ整備の拡大に加え、交通安全対策への社会的要請の高まりを背景として、交通安全製品市場の中長期的な成長が期待される有望な市場となっている。
 同社グループは、韓国およびベトナムにおいて交通安全製品の開発・製造・販売等を展開するHi-Qを当社グループに迎え入れることとした。Hi-Qは、韓国市場において長年にわたり交通安全製品事業を展開し、高い技術力と事業基盤を有するとともに、ベトナムにおいても製造・販売体制を構築しており、同社グループのアジア成長戦略との高い親和性を有している。
これにより、韓国市場における開発・製造・販売拠点を獲得するとともに、アジア域内への供給拠点として重要性が高まるベトナムにおいて十分な生産能力を有する製造拠点を確保することで、域内における生産体制の最適化と供給力の向上を実現するとともに、同社グループの交通安全事業の競争力強化につながるものと判断した。
 さらに、アジア域内での生産体制を確立することで、市場ニーズに即した製品開発を加速させる
とともに、Hi-Qが保有するブロー成形および大型射出成形の技術力・開発力・生産能力を取り込むことで、製品ポートフォリオの拡充を実現し、事業の持続的成長につなげる。
 本案件は単なる海外企業の経営権取得ではなく、「積水樹脂グループビジョン2030」で掲げる成長戦略の実現に向け、アジアにおける交通安全事業の成長基盤を構築・強化するための戦略投資である。同社グループは、本件を通じてアジア地域における事業・技術・供給の各基盤を強化し、アジア市場の成長を取り込むことで、交通安全事業の持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現していくとしている。

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