ワッカー、独「FAKUMA」出展 液状シリコーンゴム新製品を披露

2026年10月19日

ゴムタイムス社

 独ワッカーは10月12日から16日までドイツのフリードリヒスハーフェンで開催された第30回国際プラスチック加工見本市「FAKUMA」において、2つの新しい液状シリコーンゴムを展示した。 一つは、センシティブな用途向けの硬質・軟質複合部品の製造に適した自己接着性・高耐引裂性シリコーンゴム「ELASTOSIL LR 5471」。もう一つは、電気自動車向けガスケットおよびシール用に開発された、オイルブリード性と冷却液耐性を備えたシリコーンゴム「ELASTOSIL LR 3822」である。
 自己接着性液状シリコーンゴムは、硬質・軟質複合部品の大量生産を非常に効率的に行うことを可能にした。理想的には、表面処理を行わずに、射出成形機内で硬質部材に液状シリコーンゴムを直接オーバーモールドできる。これにより、熱可塑性樹脂または金属をベースとする複合部品をコスト効率よく大量生産できる。
 この特長は「ELASTOSIL LR 5471」にも当てはまる。同社がFAKUMAで初めて発表した自己接着性液状シリコーンゴムは、金属および熱可塑性樹脂に対して優れた接着性能を発揮。さらに、同製品は熱によるポストキュア処理を行わなくても、シリコーンに関するドイツ連邦リスク評価研究所、BfRのガイドラインや、食品接触用途およびベビーケア用途に関するその他の規制に適合する。
 機械的性能も「ELASTOSIL LR 5471」が有するメリットの一つだ。ポストキュア処理を行わなくても、最大570%の破断伸びと38N/mmの引裂強度、ASTM D 624 B準拠を示します。そのため、成形部品は、高い機械的負荷がかかる食品接触用途やセンシティブな用途に必要な十分な弾性と機械強度を備えている。
 液状シリコーンゴム「ELASTOSIL LR 3822」は、eモビリティ分野向けに特別に開発され、特にEV駆動用バッテリーの冷却回路に使用されるコネクターシールを対象としている。新しい液状シリコーンゴムを使用した成形部品は、低い圧縮永久ひずみと高い弾性回復力を示す。これにより、高いシール性能を備えたシール部品を製造できる。
 この新しい液状シリコーンゴムは、オイルブリード性を備えながら高い冷却液耐性も実現した初めての製品。試験では、125℃のグリコール・水混合液中に1000時間浸漬した後でも、シリコーンがその機械的特性の大部分を維持することが確認されている。「ELASTOSIL LR 3822」で製造されたシール部品は、圧縮永久ひずみが44%で、使用中にシール溝内で一貫して高いシール性能を確保するのに十分な弾性回復力を備えている。

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