積水化学工業は9月28日、同社とH.B.Fuller Companyの合弁会社である積水フーラーが、通常時の接着信頼性と、火災時の高温環境における耐火接着性能を両立した耐火接着剤「セキスイ耐火ボンド」を、9月29日の「接着の日」に発売することを発表した。本製品は、防火・耐火部材の固定方法の選択肢を広げるとともに、火災時の部材脱落リスク低減や施工の省力化に貢献する。
積水フーラーは、変成シリコーン樹脂を用いたシーリング材・接着剤のパイオニアとして、住宅・建材業界において30年以上の開発・販売実績を有する。健康に配慮した原料選定、耐久性の向上、低汚染機能の付与など、多くの住宅・建材メーカーとの取り組みを通じて、技術の蓄積を進めてきた。
近年、防災意識の高まりや建築物の高性能化に伴い、火災時の安全性向上に対するニーズが高まっている。建築分野では、防火区画材や耐火被覆材、不燃断熱材などさまざまな耐火部材が使用されているが、これらを固定する接着剤には通常時の接着性能だけでなく、火災時にも接着性を維持する性能が求められている。
一般的な有機系接着剤は高温環境下で劣化しやすく、無機系耐火材料は耐火性能に優れる一方で、柔軟性や施工性、長期耐久性に課題があった。積水フーラーは、30年以上培ってきた開発技術と耐火技術の知見を融合し、通常時と火災時のいずれにおいても性能を発揮する耐火技術の開発に取り組んできた。
2022年9月にはセキスイ耐火シーラントを発売。止水・気密・耐火性を同時に満たす製品として広く受け入れられている。そしてこのたび、不燃断熱材や不燃繊維生地、耐火繊維に対して高い接着性能を発揮し、かつ800℃で60分加熱後も接着性を維持する「セキスイ耐火ボンド」の製品化に成功した。
