ランクセス、欧州で使用可能に タイヤ向け新老化防止剤開発 

2026年09月28日

ゴムタイムス社

 ランクセスは9月25日、タイヤ業界向けの新しい老化防止剤「ブルカノックス4060(Vulkanox 4060)」を開発し、EU REACH登録が完了したことを発表した。

 同製品の有効成分であるCCPD(N,N’ージシクロヘキシルーpーフェニレンジアミン)は、酸素やオゾンによる劣化からタイヤを保護するために、ほぼすべてのタイヤで使用されている老化防止剤「6PPD」の代替品として開発された。6PPDの分解生成物、特に6PPDキノンは、米国におけるギンザケの大量死との関連が指摘されており、近年環境面で懸念が高まっている。これまでに実施された環境試験では、「ブルカノックス4060」の変換生成物であるCCPDキノンは、ギンザケを用いた試験において、溶解限界濃度まで急性影響が認められなかった。さらに、EU REACH登録の完了により、「ブルカノックス4060」は欧州市場でも使用可能となった。

 「『ブルカノックス4060』は、タイヤ業界が直面する特定の生態毒性および規制上の課題に対応するために同社が開発した製品である。当社および顧客による広範な試験の結果、CCPDは6PPDと同等の技術性能を示すとともに、環境特性が大幅に改善されていることが確認されている。REACH登録の完了により、本製品を市場に提供できるようになった」と、同社のファンクショナルタイヤアディティブス事業部長のホルガー・グラーフ(Holger Graf)氏は述べている。さらに同氏は、「『ブルカノックス4060』の商業生産は2026年第4四半期に開始する予定である。これは、特に米国および欧州の顧客から寄せられている高い関心に応えるとともに、6PPDの代替をさらに推進する重要なマイルストーンとなる」と語っている。

 「ブルカノックス4060」は、同社の「Safe and Sustainable by Design(安全かつ持続可能な設計)」の考え方を象徴する製品である。有効成分であるCCPDは、分解性、生物蓄積性、水生生物への毒性および規制適合性を考慮し、開発当初から環境特性の向上を目的として選定された。そのため同製品は、環境規制がますます厳格化する中、将来を見据えたサプライチェーンの構築を求められるタイヤメーカーのニーズに対応している。

「ブルカノックス4060(Vulkanox 4060)」(CCPDを有効成分とする新しい老化防止剤)

「ブルカノックス4060(Vulkanox 4060)」(CCPDを有効成分とする新しい老化防止剤)

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