TaipeiPLAS 2026が開幕  次世代機械・技術が一堂に集結

2026年09月29日

ゴムタイムス社

 台湾貿易センター(TAITRA)と台湾機械工業協会(TAMI)が共催する「TaipeiPLAS 2026(台北国際プラスチック・ゴム工業展)」が9月15~19日の5日間、台北南港展覧館第1ホール(TaiNEX 1)で開催された。「Form to Future」をスローガンに、スマート製造、革新的素材、サステナビリティ・循環型経済を主要テーマとして掲げ、350社以上が1360ブースを構えた。射出成形、押出、ブロー成形、ロボット・自動化、原材料、リサイクルなど、プラスチック・ゴム産業のサプライチェーン全体にわたる技術が集結した。
 15日のオープニングセレモニーには、台湾政府や産業界の関係者が出席した。TAITRA ChairmanのJames C. F. Huang氏は、世界市場での競争力は生産量だけではなく、スマート製造、材料革新、資源循環を通じて、いかに高い付加価値を生み出すかが重要になっているとの認識を示した。廃棄されたナイロン漁網を眼鏡フレームへ再生する台湾の事例にも触れ、廃棄物を新たな価値へ転換する循環型イノベーションの可能性を強調した。

 また、TAMIのWei Kun-Chih副会長も展示会と業界に対する期待を述べた。さらに、TAMI Plastics and Rubber Machinery Committee ChairmanのAlan Wang氏は、地政学的変化、関税政策、世界的な競争激化を業界が直面する課題に挙げ、革新的材料による高付加価値用途の開拓に加え、デジタル化と自動化による生産効率と競争力の向上が欠かせないとした。2026年1~8月の台湾のプラスチック・ゴム機械輸出額は4億5800万米ドル。台湾メーカーは精密加工、カスタマイズ、柔軟な生産対応を強みに、航空宇宙、ドローン、ロボット、自動車、医療などへ用途を広げている。

 15~16日には海外メディア向けのガイドツアーも行われ、台湾企業から欧州系メーカー、素材関連企業まで12社・団体を巡回した。会場では、AIを活用した成形条件の最適化、省エネルギー型電動射出成形機、大型成形への対応、再生材料とトレーサビリティーなど、今回の展示テーマを象徴する機械や技術を披露された。
 WITTMANN BATTENFELDは創業50周年を迎え、「SMART・PRECISE・SUSTAINABLE」をテーマに全電動射出成形機「EcoPower 110/350 B8」などを紹介。ARBURGは全電動「ALLROUNDER 1000 e TREND」を台湾で初披露し、ロボットシステムと組み合わせた自動成形を実演した。台湾のChuan Lih Fa Machinery Works(CLF)は、台湾初となる5000トン級超大型二枚盤射出成形機「CLF 5000TPII」を開発。FCS Groupは「iMF 4・0 Intelligent Manufactory」やAI支援型成形システムを示し、生産データとセンシング情報を活用した品質安定化や歩留まり向上を訴求した。
 材料分野でも循環型への転換が鮮明となった。Plastics Industry Development Center(PIDC)は「Innovation in Plastics Pavilion」で革新的材料と循環経済を軸に、熱可塑性複合材料、デジタルカーボン管理、再生プラスチックのトレーサビリティー、AI活用型加工などを展示した。RebornPlasは廃漁網や産業廃糸を原料とする再生PA6、廃糸やエアバッグ由来の再生PA66を提案。Edge SuccessはCYRILブランドとして、INDORAMA Ventures、Yong Li Plastic Machineryと共同で100%リサイクル可能なEBM PET包装システムを紹介するなど、材料、加工設備、最終製品を一体で捉える循環型提案が目立った。
 16日午前にはTaipeiPLAS Forum「Circular Materials:Technological Breakthroughs & Value Transformation」が開催された。循環経済と低炭素化がプラスチック産業を変える中、材料開発、プロセス最適化、設備技術を通じて循環型材料を高付加価値化する方策が議論された。
 Plastics Industry Development Center(PIDC)のVice PresidentであるHsiengーJui Hsu氏は世界の循環材料動向と石油危機下での新たな機会を解説し、BASFのパフォーマンスマテリアル事業 ディレクターのGavin Chuang氏はBASFの循環経済への取り組みを紹介した。ARBURG台湾支社のUwe Haupt氏は環境負荷を抑えた熱可塑性部品生産へのARBURGの貢献を説明。YOSUKE NUKUI氏はNitto Bosekiにおける循環型・持続可能なガラス繊維製品と研究開発をPRし、アジア太平洋地域 テクニカルマネージャーのShuncheng Min氏は高透明ポリプロピレンの高付加価値化について紹介した。フォーラムは会期中で約470人を集めた。

 16日夕方にはTaiNEX 1の3階Banquet Hallで「TaipeiPLAS Award 2026 Ceremony and Welcome Reception」が開催された。同賞には材料、製品、機械分野から17社21件が最終候補として選ばれ、スマート製造、省エネルギー、循環型ソリューションの技術開発が競われた。
 会期5日間には、日本、インド、ベトナム、インドネシア、タイなど77カ国から海外バイヤーが来場した。また、国際バイヤーとの調達商談は318件に達した。AI、自動化、循環材料を個別技術として提案するだけでなく、それらを生産システムとして統合し、高付加価値な最終用途へ結びつける動きが鮮明となったTaipeiPLAS 2026は、台湾プラスチック・ゴム産業の次の成長方向を示す場となった。

James Huang TAITRA  Chairman  オープニングセレモニー

WITTMANN

CLF

PIDC

RebornPlas

RebornPlas

TaipeiPLAS Forum

TaipeiPLAS Award 2026

 

 

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