ダイセルの27年3月期第1四半期連結決算は売上高が1523億8300万円で前年同期比9・4%増、営業利益が140億4100万円で同7・7%増、経常利益が145億7300万円で同18・1%増、四半期純利益が93億6000万円で同2・7%減となった。
セグメント別にみると、ハイパフォーマンスポリマーズ(HPPs)事業の売上高は642億2400万円で同23・9%増、営業利益は81億100万円で同20・9%増となった。
ポリアセタール樹脂(POM)、PBT樹脂、液晶ポリマーなどのハイパフォーマンスポリマーズ事業は、前年同期に米国の関税や中国におけるアンチダンピング課税の影響により減少していたポリアセタール樹脂の販売数量の増加や、AIサーバー向けなどの需要増加による液晶ポリマー(LCP)の販売数量の増加などにより、増収となった。
マテリアル事業の売上高は457億1700万円で同6・2%減、営業利益は42億4500万円で同2・1%増となった。
アセテート・トウは、中東情勢悪化に伴う輸送停止や一部顧客向け出荷時期の後ろ倒しの影響などにより販売数量が減少し、減収となった。酢酸セルロースは、ディスプレイ材料用途がほぼ横ばいで推移したものの、繊維用途やプラスチック用途の需要減少などにより、減収となった。ケミカル事業の酢酸は、中東情勢悪化の影響による原料価格高騰の販売価格への転嫁を進めたものの、主要用途である酢酸ビニルの減産や、採算性の低い輸出数量を減少させたことなどにより、減収となった。
その他のケミカル製品は、中東情勢悪化の影響による原料調達懸念を受け一部製品で出荷調整を行ったものの、原料価格高騰の販売価格への転嫁を進めたことなどにより、増収となった。
セイフティ事業の売上高は264億8500万円で同8・2%増、営業利益は3億800万円で同80・8%減となった。中国市場での自動車需要減少の影響を受けたものの、インドなど他の市場での拡販により販売数量が増加し、増収となった。
スマート事業の売上高は106億2500万円で同12・4%増、営業利益は6億7200万円で同215・5%増となった。半導体材料事業では、前年同期との販売時期のずれによりレジスト材料の販売が減少したものの、堅調な半導体需要により電子材料向け溶剤の販売が増加し増収となった。高機能材料事業では、中東情勢悪化の影響による原料調達懸念を受けカプロラクトン誘導体、エポキシ化合物の出荷調整を行ったものの、原料価格高騰の販売価格への転嫁を進めたことなどにより、増収となった。
ライフサイエンス事業の売上高は49億3500万円で同15・8%増、営業利益は4億9900万円で同138・8%増となった。キラルカラムの販売数量の増加や、機能性食品素材の販売数量の増加などにより、増収となった。
27年3月期通期業績予想は、直近に公表されている業績予想からの修正は無く、売上高5950億円で前期比2・7%増、営業利益425億円で同1・0%増、経常利益430億円で同4・7%減、当期純利益320億円で同214・3%増を予想している。
