日本ゼオンがベンチ設備竣工 非石化由来からブタジエン生成

2026年08月03日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは7月31日、2025年7月より山口県周南市の徳山工場にて建設工事を進めていた植物原料由来などのエタノールからブタジエンを高効率で生成する技術を実証するベンチ設備を竣工したと発表した。
 同技術は、非化石由来資源活用によるカーボンニュートラル社会実現につながるだけでなく、ナフサに依存しない新たな原料調達方法の確立により事業のサステナビリティを促進する取り組みであり、2027年1月より本格稼働を開始し、2034年の事業化を目指す。
 2026年7月31日に現地で行われた竣工式には、経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、山口県および周南市、横浜ゴムから来賓を招いたほか、工事関係者、執行役員徳山工場長本間彰氏をはじめとする同社関係者ら46名が出席した。
 同取り組みは、同社はベンチ設備で生成されたブタジエンからポリブタジエンゴム(ブタジエンゴム)を試作し、横浜ゴムはそのブタジエンゴムを使用したタイヤの試作および走行テストを実施し、大規模実証に向けたデータ収集を行う。
 今後は、2030年までにパイロット設備(商業化に向けた連続実証設備)を用いて社会実装のための技術を確立し、2034年の事業化を目指す。
 なお、同成果はNEDOの補助事業の結果得られたものとなる。
 NEDOに採択された研究開発テーマは次の2点。1点目は、エタノールからの高効率ブタジエン合成。提案企業は同社、横浜ゴム、再委託・共同実施先は国立研究開発法人産業技術総合研究所。植物原料由来などのエタノールをブタジエンへ高効率に変換する技術を開発。2030年までにパイロット設備を用いて社会実装のための技術を確立し、2034年に事業化を目指す。
 2点目は、植物原料からのバイオブタジエン・イソプレン製造技術の開発。提案企業は同社、横浜ゴム。再委託・共同実施先は東京科学大学、国立研究開発法人理化学研究所。ゴム・タイヤリサイクル循環における合成ゴム基幹化学品を補完するため、植物原料からブタジエンとイソプレンを直接生産するバイオ技術を開発し、2034年の事業化を目指す。

ベンチ設備

ベンチ設備

竣工式

竣工式

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