三洋貿易は6月22日、東京都千代田区にある本社ビルにてコーヒー試飲会を開催した。同社は現在、多様な個性や強みを持つ社員を「クラフトメンバー」と呼び、障がい者雇用の新しい形として活躍の場を提供している。今回のイベントはコンセプトを「体験しながら理解する」と題して、クラフトメンバーの雇用の背景を伝え、さらにコーヒーを通じて仕事の価値を体感することで社内での活用・応援につなげていくことを目的としている。
雇用された3名のメンバーは茨城県牛久市の「ダイバーズヴィレッジ牛久」にて、今年1月の開所から豆の選定、焙煎、パッキングまでを行っており、コーヒーは社員が飲むだけでなく顧客への手土産としても使われる。
イベントでは、最初に新谷正伸社長が挨拶を行った。新谷社長は「3人が一生懸命になって作ったものを今日初めて社員及びお客様に届けることができる、これはまさに新しい形の価値提供」とした。さらに「企業文化である自由闊達はどんな社員でも達成できる。そのような企業文化を構築する事がとても大事なこと。温かい利他の精神をもって、三洋貿易の自由闊達を推進していきたい」と語った。
続いて、和田久美子執行役員兼企業文化・コンプライアンス推進室長が「“コーヒー”でつくる、三洋貿易の最適解」と題して取り組みの背景や概要をプレゼンテーションした。和田執行委員は、同社はこれまで人の可能性をどうすれば価値にかえられるか、その方法を問い続けてきたとし、コーヒーはその最適解を可視化したものと説明した。さらに、クラフトメンバーに関しても、働くことそのものが価値創出につながるよう、仕組みとして設計しているとし、「違いは価値を生む要素の1つ」という考え方を強調した。
さらに、同社の最適解は取り組み全体の構造として成立しているとし、その最適解は自由闊達という同社の企業文化に支えられていると語った。「価値は、構造だけで成立するのではない。文化によって成立する」と述べた和田氏は、「『雇用』ではなく『価値』を生む仕組みをつくる。これが三洋貿易の多様な人材の活用の源泉となっている」とプレゼンテーションをしめくくった。
質疑応答の後に行われたイベントでは、コーヒー豆に関する知識を深められたり作業内容がわかるコーナーなどが設置され、社員の他、雇用メンバー3名も参加した。メンバーのひとりが、コーヒー豆のまちがい探しのコーナーで品質に影響する「欠点豆」を素早く探し出すと、会場からは感嘆の声が聞こえた。参加者はコーヒー豆を挽いたり、4種類の豆を組み合わせて自分の好みに合ったオリジナルブレンドを作り、そのブレンドによるコーヒーの試飲を楽しんだ。

和田久美子執行役員

コーヒー豆の展示

ノベルティコーヒー

コーヒーを挽く社員
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