日本ミシュランタイヤは6月19日、新型「ミシュラン・パイロットスポーツ・エンデュランス」が2026年ル・マン24時間レースで優れたロングライフ性能とパフォーマンスを発揮したと発表した。
再生可能素材・リサイクル材料50%で構成された2026年新型ミシュラン・パイロットスポーツ・エンデュランスは2025年と比べて約1秒速いハイパーカー時代のレースラップ記録を樹立し、非常に高いパフォーマンスを実現した。
ウォームアップ性能の向上とタイヤの作動領域の拡大により、タイヤの耐久性が重要な要素となる激しくスピーディーなレースが実現した。ハイパーカーチームは3種類のコンパウンドの中から選択して3スティントを走り切り、中には4スティントをこなしたチームもあった。
同社の長年のエンデュランスパートナーであるトヨタレーシングは、ミシュラン・モータースポーツチームのテクニカルアドバイザーのサポートを受けてタイヤ管理の最適化を図り、レースを完璧にコントロールして総合優勝を果たした。
第94回ル・マン24時間レースを機に同社はより持続可能なモータースポーツへの新たな一歩を踏み出し、パートナーに50%の再生可能素材・リサイクル材料を使用した新しい「ミシュラン・パイロットスポーツ・エンデュランス」を提供した。
この2026年モデルの持つ安定性と優れたロングライフ性能により、多くのハイパーカーチームは3スティント、さらには4スティント戦略を導入することができ、最終的にレース中に使用されるタイヤの数を大幅に減らすことを可能にした。ほとんどのチームが使用可能な14セット(56本)のうち最大でも12セット(48本)のタイヤの消費でレースを終えている。これは2025年モデルと比べて約150本の使用タイヤの削減にあたる。
レース中の最速ラップも約1秒短縮され、2026年の「ミシュラン・パイロットスポーツ・エンデュランス」はハイパーカー時代の最速タイヤとなった。その構造に使用される素材と性能の両面においてこれほど高度な技術水準を備えたタイヤが実際の競技で使用されたことはかつてなかった。2026年ル・マン24時間レースのハイパーカーカテゴリーにエントリーした全18台に対し、24時間レースにおけるタイヤの最大使用枠は一律に14セット(56本)と定められており、これを1本たりとも超えることは許されない。
各チームは3種類のコンパウンド(ソフト、ミディアム、ハード)から自由にタイヤを選択してレースに臨んだが、全てのコンパウンドにおいて安定した非常に高いパフォーマンスを発揮し、2025年モデルよりさらなる向上が認められた。
レース開始数時間は、ハイパーカーの装着タイヤがハードタイヤとミディアムタイヤに分かれたが、全チームが3スティントを連続走行した。そしてコースの路面温度が下がるにつれて、日没後の最初の数時間はミディアムタイヤが理想的な選択肢として浮上してきた。
ミディアムタイヤを装着した51号車フェラーリ499Pはピエル・グイディ、カラド、ジョヴィナッツィが4スティントで合計49周、約670kmを走行した。夜中になり路温が下がってくると、タイヤ側面に白いマーキングがされた「ミシュラン・パイロットスポーツ・エンデュランス」のソフトタイヤが登場する。ブエミ、ハートリー、平川の8号車トヨタTR010ハイブリッドは、セバスチャン・ブエミとブレンドン・ハートリーが順にドライブし、このソフトタイヤで4スティント、47周を走りきり翌朝早くには再びミディアムタイヤに切り替わる。
その後、ハイパーカーの全車は日曜午後までミディアムタイヤで走行を続けた。残り2時間となり路面温度は50℃を超えてくると、フェラーリAFコルセやプジョー・スポールを含む一部のチームはミディアムタイヤをハードタイヤに交換した。
特にレースの終盤、BMW M Team WRTとトヨタレーシングの激しい争いが繰り広げられたが、トヨタレーシングが勝利した。#7トヨタTR010ハイブリッド(コンウェイ、小林、デ・フリース)が最初にフィニッシュラインを通過し、#20BMW MハイブリッドV8(フラインス、ラスト、ファン・デル・リンデ)が続いた、#8トヨタTR010ハイブリッドは決勝で激しい追走を繰り広げ表彰台に入った。
次戦のFIAーWEC世界耐久選手権は7月10日~12日にかけてブラジルで開催され、サンパウロ6時間レースとして開催される。

