住友理工が三井住友建設と共同開発 鉛直アンカーボルトレス支承

2026年06月04日

ゴムタイムス社

 住友理工は5月26日、三井住友建設と、橋梁更新工事や耐震補強工事における支承取替工において、新設支承の鉛直アンカーボルトを省略した「鉛直アンカーボルトレス支承」を共同開発したと発表した。
 支承の鉛直アンカーボルトの省略により、従来の支承取替工と比較して、既設桁下の狭い場所でのアンカー削孔作業や既設構造物の撤去作業が少なくなるため、工程短縮およびコスト削減に貢献する。
 鉛直アンカーボルトレス支承の特徴は以下の通り。
 同構造は、ジャッキアップに利用する鋼製ブラケットを本設として利用する。支承ベースプレートを下部工前面の鋼製ブラケットまで延長し、ボルト接合することで、地震時の水平力を下部工へ伝達する。これにより、新設支承の鉛直アンカーボルトを省略した。施工空間を確保できる既設桁の外側に変位を制限する部材を設け、橋軸直角方向の水平力に対する安全性を確保している。
 同技術の効果は、対傾構の巻立てコンクリートの撤去を必要とする従来の支承取替工と比較して、既設構造物の撤去作業等が少ないため、工期・コストともに10%の削減が期待できる。下部工天端でのアンカー削孔作業をなくし、施工空間が限られる既設桁下での作業を回避することで、施工性および安全性向上につながる。
 全国で老朽化橋梁が増加するなか、人々の安全・安心や社会経済活動の基盤となる道路の維持管理・更新を目的として、高速道路ではリニューアルプロジェクトが進められている。こうしたなか、工期短縮、人手不足への対応、コスト抑制が重要な課題となっている。同構造は、桁下空間が狭隘で、標準的な支承に取替えることが困難な中小規模橋梁の支承取替工事に有効となる。
 同社グループは、経営Vision「2029年住友理工グループVision」にて、「理工のチカラを起点に社会課題の解決に向けてソリューションを提供し続けるリーディングカンパニー」をありたい姿としている。今後も安全・快適の提供拡大に向けた技術の進化・融合を推進し、社会課題解決に貢献していく。

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