DUNLOPが支援プログラム実施 小規模農家収益性向上に貢献

2026年05月07日

ゴムタイムス社

 DUNLOPグループは4月30日、持続可能な天然ゴム調達に向けた、小規模農家支援プログラムを実施すると発表した。
 同社の天然ゴム調達会社であるSUMITOMO RUBBER SINGAPOREは、サプライチェーンにおける同社グループのパートナーで、天然ゴムの生産・流通を手掛けるHalcyon Agri Corporationの天然ゴム加工会社であるPTHok Tongと共同で、2022年からインドネシア南スマトラにおいて天然ゴム農家を支援する「Traceability and Transparency Pilot Project」を実施してきた。
 
この取り組みにより、天然ゴムの生産性が向上し、生産者(農家)の収益改善につながった。また、同じ農地で安定した収入を得られるようになったことで、農園を拡大する必要性が低下し、農園拡大に伴う森林減少の抑制にも寄与している。これらの成果により、持続可能な天然ゴム調達に向けた同社グループの取り組みをさらに前進させることができた。
 同プロジェクトでは、ハルシオン・アグリと協働し、天然ゴムのトレーサビリティおよび透明性の向上に加え、インドネシア南スマトラにおいて生産者(農家)の生活水準改善を目的とした支援を行ってきた。天然ゴムに特化した環境・社会的リスク評価ツール「RubberWay」によって当該地区でリスクとして抽出された、賃金水準および農業慣行に対するリスク緩和措置の一環として、天然ゴム農家の生産状況の実態調査や原料の流通経路の把握に加えて、農家に対する生産性向上技術の研修を実施、肥料の提供や施肥技術の指導などの支援を行った。
 
2022年~2025年まで(新型コロナウイルス感染症による一時的な中断期間を含む)の約3年間にわたり、1000件を超える農家に対して支援を行った。現地での対面による農業技術指導を重ねることで、農家との円滑な意思疎通や信頼関係の構築につながった。これらの取り組みを通して,対象地域における天然ゴムの収量は最大約19%増加し、農家の収益も約25%向上するなど、生産性と生活水準の両面で顕著な改善効果が確認された。
 
同社グループは、企業理念体系「Our Philosophy」を体現するため、マテリアリティ(重要課題)を特定し、長期経営戦略に組み込んでいる。今後もハルシオン・アグリとの取り組みを継続するとともに、他の地域やパートナーとの取り組みにも発展させることで、天然ゴムの持続可能かつ安定的な調達の実現と、生産地域の環境保全ならびに生産者の生活水準改善など社会的課題の解決に貢献していく。

天然ゴム農家への肥料など農業資材提供の様子

天然ゴム農家への肥料など農業資材提供の様子

技術指導の様子

技術指導の様子

技術指導の様子

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