NOKらが実証実験実施 脳波データ活用の事故抑制プログラム

2026年04月28日

ゴムタイムス社

 損害保険ジャパン、SOMPOリスクマネジメント、NOK、リトルソフトウェアおよびトヨタエルアンドエフ神奈川は4月24日、フォークリフト保有企業を対象として、脳波データを活用した事故抑制プログラムの実証実験を実施したと発表した。その結果、これらのデータからフォークリフト事故の抑制に有用なオペレーターの特性・心身の状態に関する情報が得られることを確認した。
 同結果を踏まえ、今後同プログラムのユーザーへのサービス提供を予定している。
 損保ジャパンは同プログラム組成の企画・立案、SOMPOリスクはフォークリフト企業向けに長年、事故防止プログラムで培ったノウハウを提供、NOKは装着が容易で、頭皮や額から微弱な脳波を精度高く測定できる独自のゴムを開発。これを装着した脳波測定器の提供、LSWは脳波データを分析し、最適な人員配置やチーム作りを支援、トヨタL&F神奈川は地域に密着したフォークリフトディーラーとしての知見を活かし協力する。
 同プログラムでは、フォークリフト操作中のオペレーターの脳波などの生体データを、ヘルメット型の専用デバイス等で計測・解析する。これにより、これまで管理者の経験や感覚に頼ることが多かった「集中力の持続度」、「注意力の傾向」、「ストレスを感じる瞬間」および「空間認識力」などを約10~20分という短時間で客観的に可視化する。
 個人の特性(作業スタイル)をデータに基づいて把握し、一人ひとりに合った具体的な教育・支援や、チームとしての適切な人員配置を可能にすることで、従来の安全管理とは異なる科学的なアプローチから、事故リスクの低減を目指す。
 同プログラムでは、次世代フォークリフト安全講習サービス、実稼働型フォークリフト安全解析サービスを提供する予定となる。
 これらのサービスを通じて、個人向けレポート、法人向けレポートや動画を提供し、企業の安全管理体制を強化する。
 同プログラムの提供を通じて得られるデータを蓄積・分析し、将来的にはフォークリフト事故の予兆検知モデルの開発や、より精度の高いリスク評価アルゴリズムの構築を目指す。
 また、フォークリフト以外のさまざまな車両や重機、製造ラインの作業者などへ同技術の適用範囲を拡大していくことも検討し、あらゆる業種・業界におけるヒューマンエラーの低減と、働く人の安全・安心に貢献していく。

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