三菱ケミカルは4月24日、同社の完全子会社である三菱ケミカルアクア・ソリューションズが、福岡県築上町・築上町液肥利用者協議会・九州大学大学院農学研究院とともに液肥を活用した資源循環型農業に挑んでいる。
このたび、MCASが取り組んできた濃縮バイオ液肥製造の成果などが評価され、第34回「地球環境大賞」(主催:フジサンケイグループ、後援:経済産業省・環境省・文部科学省・国土交通省・農林水産省・総務省・日本経済団体連合会・日本商工会議所)の「農林水産大臣賞」を4者共同で受賞したことを発表した。2026年4月7日に東京・元赤坂の明治記念館で授賞式が行われた。
福岡県築上町は、旧椎田町だった1994年からし尿や浄化槽汚泥を液状の肥料(液肥)にする「資源循環型農業」に取り組んでおり、水稲や麦などの栽培に使用してきた。同町では、同町の全てのし尿を使って発酵させた液肥を農業用肥料として製造・販売し、町内で自給している。2020年度には、全国初の液肥濃縮施設を建設し、2022年度には、産学官連携で研究を重ねUF膜と電気透析を組み合わせた濃縮技術により、肥料成分の約20倍濃縮を達成した。MCASは、濃縮バイオ液肥の製造事業化の共同研究プロジェクトに参画し、施設の設計や性能確認および事業化の検証を行った。さらに2024年度には福岡県築上町・九州大学・MCASの産学官3者共同出願による液肥濃縮に関する特許を2件取得した。濃縮工程にはMCC製の中空糸膜エレメントを導入している。
MCASは今後も自治体や事業体の液肥製造工程へのソリューション提供を進め、循環型農業の実現に貢献していくとしている。

