三菱ケミ、Zelas TPSが採用 サンプラテックの細胞培養チューブに

2026年04月27日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルは4月23日、医療用熱可塑性エラストマー「Zelas TPS」が、サンプラテックが展開する再生医療向け細胞培養・輸送ソリューション「iPーTEC」シリーズの細胞培養チューブに採用されたことを発表した。
 本製品は、2026年3月19~20日に神戸国際会議場・神戸国際展示場で開催された「第25回日本再生医療学会総会」において、サンプラテック社のブースにて展示された。

 同社は、長年にわたり医療用コンパウンド樹脂Zelasの高度な配合・コンパウンド技術を蓄積してきた。スチレン系熱可塑性エラストマーであるZelas TPSは、優れたゴム弾性を有し、医療機器や医薬品包装用のチューブでの実績を有している。再生医療分野では、iPS細胞や間葉系幹細胞などの高品質な細胞培養特性が求められるが、Zelas TPSはPVC(ポリ塩化ビニル)と比較して優れたiPS細胞増殖性を示す。優れた培養特性に加え、オートクレーブ滅菌およびγ線滅菌(25kGy)に対応可能な点や熱溶着性など、需要が高まる閉鎖系細胞培養回路の構築に欠かせない機能性が評価され、今回の採用に至った。

 サンプラテック社は、細胞培養やライブ輸送用の容器・デバイスの分野で業界をリードする企業として、培養から輸送まで一貫したソリューションを提供している。今回、Zelas TPSは細胞培養用TPEチューブの素材として使用され、「iPーTEC」ブランドとして市場展開される。

 同社は経営ビジョン「KAITEKI Vision 35」において、「新しい治療に求められる技術や機器」を注力事業領域のひとつに挙げている。今後も熱可塑性エラストマーのさらなる技術開発を進めるとともに、再生医療分野でのZelasの展開を加速し、医療・ライフサイエンス分野への貢献を強化していくとしている。

医療用熱可塑性エラストマー「Zelas TPS」

医療用熱可塑性エラストマー「Zelas TPS」

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