東洋紡は4月13日、同社グループが宮崎県東諸県郡綾町に保有する社有林「東洋紡 綾の森」が、2025年度に施行された地域生物多様性増進法に基づき、法制化された「自然共生サイト」としてこのほど認定されたことを発表した。
「綾の森」は、同社が1971年より、化学繊維原料の自給を目的として保有を開始した約140ヘクタールの森林である。自然林に近い二次林とスギなどを植林した人工林が共存しており、外部機関による生態系調査では、環境省や宮崎県のレッドリストに掲載されるクマタカや、カシ類の巨木群など、希少な動植物が生息・生育することが確認されている。同社グループは2023年6月に地元自治体の綾町と包括連携協定を締結し、「綾の森」の生物多様性保全に向けた取り組みを共同で推進している。
環境省は、2030年までの「ネイチャーポジティブ」の実現と「30by30」の達成を目標に掲げ、生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」として認定する制度を2023年度に開始した。「綾の森」は同年10月に初めて認定され、その後、民間の取り組みによる生物多様性保全区域(OECM)として、国際データベース(WDーOECM)にも登録された。このたび、2025年度にネイチャーポジティブを促進するための地域生物多様性増進法が施行され、新たな枠組みにより法制化された「自然共生サイト」として、あらためて「綾の森」が認定された。
企業理念『順理則裕』のもと、「人と地球に求められるソリューションを創造し続けるグループ」をめざす同社は、「綾の森」における持続可能な森林管理を通じて、ネイチャーポジティブの推進に貢献するとともに、長期ビジョン「サステナブル・ビジョン2030」に掲げる「良質な水域・大気・土壌&生物多様性」の実現に向け、一層努めていくとしている。



