東レが経済産業大臣表彰を受賞 独自技術の見える化などが評価

2026年04月13日

ゴムタイムス社

 東レは4月10日、令和8年度「知財功労賞」において、知的財産権制度を有効に活用し円滑な運営・発展に貢献のあった企業等に対する「知的財産権制度活用優良企業等表彰」として、経済産業大臣表彰(表彰区分:知財活用企業(特許))を受賞したことを発表した。

 「知財功労賞」は、経済産業省・特許庁が毎年、日本の知的財産権制度の発展・普及・啓発に貢献した個人および知的財産権制度を積極的に活用した企業等を表彰する制度である。同社が本表彰を受賞するのは今回が初めてとなる。

 今回の受賞に当たっては、次のような同社の独自性の高い数々の知財活動が評価された。

 多数の特許権からなる特許網により圧倒的な参入障壁を構築する一方、競合が追随困難な高い機能を付加し続けることで、長期にわたって付加価値を高め続けて高収益化を図る、価値創出モデルを実現していること。
 独自技術をブランドで見える化し、技術力と技術優位性を広く社会や市場に対し効果的にアピールする、NANODESIGN等に代表される「技術ブランド」戦略を推進するとともに、例えばユニクロとの協業により高機能衣料を提供し、技術ブランドの価値を創出していること。
 技術部長クラスが特許責任者として部署の垣根を越えて担当領域における特許案件の総責任者の役割を担い、知的財産部からの専門的見解を得て、出願・権利化、防衛、権利活用の活動を推進する「特許責任体制」を構築していること。
 知財情報は、①他者への権利行使、②顧客への営業活動、③戦略的なプライシング、④他者との連携に有効であると整理し、事業活動に知財を活用するべく、社内の知財マインド向上に貢献させたこと。

 同社グループは、重要な経営資源の一つである知的財産の戦略を、事業戦略および研究・技術開発戦略と相互に有機的に連携し、「三位一体(事業・技術・知財)」のものとして経営戦略を構成する最も重要な要素の一つと位置付けており、四つの基本方針の一つに「経営方針に沿った知的財産戦略」を掲げている。さらに、質の高い特許出願による牽制力の強い特許網の構築を目指す「権利取得の推進」や、「他人の権利の尊重」、「自己の権利の正当な行使」を基本方針としている。

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