三洋化成工業は4月9日、植物本来の力を引き出し、作物の収量・品質向上を支援するバイオスティミュラント(BS)資材(液状肥料)に関する情報サイトを公開したことを発表した。
同サイトでは、各開発品の特長や実証試験結果を紹介するとともに、農業関係者向けにサンプル提供の受付も開始している。希望する方は、サイト内の問い合わせフォームより申し込みができる。
近年、農業分野では気候変動に伴う高温・乾燥などの環境ストレスが増加し、収量や品質への影響が課題となっている。また、従来の化学肥料や農薬への過度な依存は、温室効果ガス排出や水質汚染などの環境負荷や病害虫の耐性化などの問題を引き起こしている。こうした中、従来の肥料や農薬のように植物の栄養補給や病害防除を目的とするものではなく、植物に刺激を与えて植物本来の力を引き出す「バイオスティミュラント(BS)」が注目されている。BS資材には、植物の環境ストレス耐性を高めて化学肥料や農薬の使用量を抑え、環境負荷の低減と作物の健全な生育を支援することが期待されている。
同社は、ペプチドの構成成分であるアミノ酸が植物の代謝や光合成を活性化し、養分吸収効率を高めるなど、BS機能を持つ点に着目した。アミノ酸の組み合わせを制御することで、こうした機能を最適化したペプチドを農業に応用する「ペプチド農業」の確立を目指している。
その中で、天然素材からBS効果を示す有用成分を見出した。そこでまずはBS資材の価値を広く知ってもらうことを目的として、当該有用成分を活用したBS資材を先行的に市場提供する。そこで得られるフィードバックやデータは、今後のペプチド開発へ還元し、機能の最適化に役立てていく予定である。
同サイトでは、先行提供するBS資材として、光合成と栄養吸収を効率化する卵殻膜由来のペプチド関連成分を活用した『&Peptide E』(アンドペプチド・イー)と、根張り、収量、品質を改善するハーブ由来成分(ポリフェノール等)を活用した『AGPEPーGR』(アグペップジーアール)を紹介している。これらのBS資材(液状肥料)は、宮崎県新富町などでの実証試験で、植物の環境ストレス耐性向上や健全な成長促進に寄与することが確認されている。


