荒川化学工業は、明和産業との共同でベトナムで生松脂(なままつやに)の調達およびガムロジンの供給を行う合弁会社「荒川フォレストテクノロジーベトナム社」を設立する。
同社グループでは、長年にわたり松の木から得られる生松脂を精製して得られる再生可能な天然樹脂であるガムロジンをベースとした独自の技術により、製紙用薬品や印刷インキ用樹脂、粘着・接着剤用樹脂、電子材料用樹脂などの素材を開発・提供することを通じて社会へ貢献してきた。 ロジンは同社グループの象徴的な根幹原料であり、その持続可能な調達の実現は社会的責任であると認識している。23年8月には「持続可能な調達方針」を策定し、グローバルなロジン製品の需要に応えながら、調達先の多様化による環境および社会リスクなどの重要課題にも取り組んでいる。
このほど、ガムロジン事業の持続可能性をさらに高めるべく、さらに現在注力するライフサイエンス事業構築への布石として、安定的かつ環境に配慮した生松脂の調達および持続的な森林経営を意識した事業の検討を重ねてきた。この結果、ベトナムで明和産業と事業化の可能性を見出し、新会社「荒川フォレストテクノロジーベトナム社」設立の合意に至ったとしている。
同事業は、ベトナム国における現地政府との長期間に亘る共同検討を経て、ベトナム国ラムドン省政府より、新会社設立の認可を得ることができた。新会社は「サスティナビリティセンター」として、①厳格な原料管理、②全量買い取りによる安定供給、③ガムロジン供給体制、④地域社会への貢献の構築の役割を担う。①の厳格な原料管理では生松脂の採取は同社による技術指導のもと、ベトナム国ラムドン省農業環境局が管轄する複数の森林管理会社が行う。
②の全量買い取りによる安定供給では、新会社は森林管理会社が採取したトレーサビリティの明確な生松脂を全量購入する。③のガムロジン供給体制に関しては、生松脂の安定的な採取体制を早期に確立し、当該生松脂を加工して得られるガムロジンの供給体制を構築する。さらに、④の地域社会への貢献では、同事業を通じ、現地での雇用創出や人財育成など多方面での貢献を目指す。
2026年04月13日
