東洋紡エムシーらが熱可塑性複合材料開発 JEC World出展も

2026年03月06日

ゴムタイムス社

 東洋紡エムシーは3月5日、同社の完全子会社であるユウホウ及び東洋紡グループの東洋紡せんいと共同で、各社が有する連続繊維複合材料と不連続繊維複合材料を組み合わせた「熱可塑性ハイブリッド複合材料」を開発し、3月10~12日にフランス・パリで開催される「JEC World 2026」に初出展することを発表した。開発品では、一体成形での3次元構造付与を可能とするリブ成形ができ、繊維強化プラスチックの新たな用途展開を可能にする。

 同社、ユウホウ、東洋紡せんいは、それぞれ熱可塑性の繊維強化材料を有している。具体的には、同社は熱可塑性スタンパブルシート「クイックフォーム」(ガラス繊維×熱可塑性樹脂)、ユウホウは炭素繊維不織布「疾風ーHAYATEー」(炭素繊維×熱可塑性繊維)、東洋紡せんいは熱可塑性ガラス繊維複合糸「GfCyarn」(ガラス繊維×熱可塑性繊維)と熱可塑性炭素繊維複合糸「CfCyarn」(炭素繊維×熱可塑性繊維)を展開している。
 「クイックフォーム」と「疾風ーHAYATEー」は不連続繊維を用いた複合材料で、「GfCyarn」と「CfCyarn」は連続繊維を用いた複合糸である。一般的に、不連続繊維を用いた複合材料は賦形性は高いものの弾性率に課題があり、一方、連続繊維を用いた複合材料は高弾性率を発現するが複雑形状の成形が難しいという課題があった。
 そこで同社、ユウホウ、東洋紡せんいは、これらの製品を組み合わせることで高い弾性率と賦形性を両立した製品開発が可能であると考え、検討を重ね、このたび開発に成功した。

「疾風ーHAYATEー」×「CfCyarn」の成形品

「疾風ーHAYATEー」×「CfCyarn」の成形品

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー