UBEが米でのプラント建設計画変更 資材価格高騰とコスト上昇により

2026年03月06日

ゴムタイムス社

 UBEは3月4日、2024年2月29日付「米国におけるDMC・EMCプラント建設投資の決定及び子会社への増資に関するお知らせ」で公表した米国ルイジアナ州におけるジメチルカーボネート(DMC)及びエチルメチルカーボネート(EMC)プラント建設計画について、設備投資金額及び稼働開始時期に変更が生じたと発表した。
 変更項目は、設備投資金額と、稼働開始時期で変更前は設備投資金額約5億米ドル、稼働開始時期2026年11月(予定)だったが、変更後は設備投資金額約7億米ドル、稼働開始時期2027年度第1四半期(予定)となる。
 設備投資金額の増加は、主として資材価格の高騰、現地における建設コストの上昇及び米国の追加関税措置によるものとなる。また、稼働開始時期の変更は、一部機器の納期遅延により工期に影響が生じたことによるものとなる。
 上記の設備投資金額の増加に伴い、同プラントを建設・運営する米国子会社UBE C1 CHEMICALS AMERICA(UCCA)に対し、建設資金に充当することを目的として2026年度に2億米ドルの追加増資を行う予定となる。UCCAの資本金は、現在の2億米ドルから、同増資により4億米ドルとなる予定となる。
 DMC・EMCは、主にリチウムイオン電池(LiB)の電解液の原料となる。当初想定と比較して、米国における電気自動車(EV)の普及ペースは緩やかとなっており、LiB需要もそれに合わせた立ち上がりを見込んでいる。一方でAIデータセンター向けバックアップ電源用途として、電力貯蔵システム向けでLiB需要が堅調に拡大していることから、DMC・EMCの中長期的な需要見通しに変更はない。このため、同事業における販売計画に大きな影響はないとみている。
 また、経済安全保障の観点から、米国内でのサプライチェーン強化の動きが進展している。
 DMC・EMCについては中国・韓国等からの輸入品も存在するものの、同社は米国内で唯一の製造・供給者となる。この強みを活かし、米国市場における安定供給及び産業基盤強化に貢献していく。
 同件に伴う2026年3月期連結業績への影響は軽微となる。

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