【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情99 インド編(後編) 加藤進一

2026年02月03日

ゴムタイムス社

 前編に続き、今回は私がインド進出で実際に体験したインドという国の姿をお伝えします。
 インドは「南に位置する暑い国」というイメージを持たれがちです。緯度で言えば、タイやフィリピンあたりを想像する人も多いでしょう。しかし、インドは非常に広大な国です。首都ニューデリー(インドでは単に「デリー(DELHI)」と呼ばれ、「ニューデリー」と言う人はほとんどいません)は、実はかなり北部に位置しています。
 では、デリーの緯度は日本のどのあたりに相当するのでしょうか。バンコク、マニラ、香港、あるいは台北あたりを想像するかもしれません。しかし、ニューデリーは意外と北に位置しています。まさか沖縄くらいでは、と思う方もいるかもしれません。実はその答えは、「なんと沖縄・那覇市よりも北で、奄美大島とほぼ同じ緯度にあります」。想像以上に高い緯度なのです。
 ニューデリーでは2月にはセーター、コートが必要です。朝気温が0℃近くまで下がることもあります。一方で、5月には気温が40℃を超える日もあり、一年を通じた寒暖差が非常に大きいのが特徴です。
 昨年、関西日印協会で私が講演をさせていただきました。テーマは「インド進出あるある話-経験と苦労によるインド進出体験談」です。会員の中でも、特に元インド駐在員の方々には大いに盛り上がった話題でしたので、講演で取り上げたテーマをまとめてご紹介します。
 インド人はYESで首を横に振る。インド英語は英語に聞こえない。インド人はNoと言いたくない、そのため言い訳をする。議論することが大好き、結論はどうでもいい。インドには17公用語がある、言葉が違うとお互いが通じない。酒が飲めない州がある。支払いは渋る、催促しないと支払わない。外貨の国外からインドへの送金は問題ないがインドから国外への送金は手続きが大変。インド人は日本人に優しい、しかし英国人を尊敬している。インドの道ハイウェーは牛が横切る。交通マナーはひどく、逆走は当たり前。困ったときの在日インド大使館。政策面では「Made in India」から「Self-Reliant India(自立したインド)」へとシフトしている。インドの日本人駐在員は2種類。インドから中近東は近い、東アフリカも。カースト制度はまだ存在する。北部の人はこすからい。南部の人はアジア的で穏やか。インド拠点に運転資金の貸し付けは難しく、資本金で初めに送る。インドは問題も多いが、これからの成長可能性がNo1。インドはGDPでは2025年に日本を抜く。インドのリキシャはスリル一杯。インドではタクシーに乗ってはいけない。カレーは右手で食べる、スプーンはない。インド人の30%以上はビジタリアン。お腹をこわすのは油とスパイスのせい。6月は気温45度、冬はセーターがいる。
 苦労は多いものの、それでもインドには進出する価値があります。以上が、私がインド進出で体験した「リアルなインド」の一端です。

インドニューデリー市は沖縄那覇市より北に

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