旭化成は1月28日、同社が日揮ホールディングスと共同で採択された、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業「大規模アルカリ水電解水素製造システムの開発およびグリーンケミカルプラントの実証」プロジェクトの一環として、日揮HDのグリーンアンモニア製造技術の実証プラントにて本年1月にアンモニアの生産が開始されたと発表した。
同社は、隣接する福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)において、2020年より10MW級大型アルカリ水電解システムを稼働させており、同実証プラントへ供給する水素を製造している。
同実証プラントへ供給された水素は、脱炭素社会の実現に向けて燃料用途や化学原料として期待が高まるグリーンアンモニアの原料となる。同実証を通じて、将来的な大規模化および商業化に向けた技術的知見の獲得を目指す。
各社の役割は、同社がFH2Rにおける水素製造設備の運転を通じ、再生可能エネルギー由来の水素を安定的に供給する。再エネ変動に対応した水電解システムの運転ノウハウを活用し、実証運転を支える。
日揮HDは、グリーンアンモニア合成プラントの設計・建設を主導するとともに、2026年度にかけて実証運転を実施し、プロセスの最適化および実用化検討を進める。
同社上席執行役員兼グリーンソリューションプロジェクト長竹中克氏は、「再生可能エネルギー由来の水素を活用したアンモニア製造は、エネルギー貯蔵・輸送手段としての可能性に加え、化学原料として幅広い用途を持つアンモニアを脱炭素で供給できる点から、脱炭素社会の実現に向けた重要な技術の一つだと考えている。本実証を通じて得られる、ケミカルプラントとの連携を含む水素安定供給の知見を将来の商業化につなげ、クリーン水素を基盤とした持続可能な社会の実現に貢献していく」とコメントしている。
今後、同実証で得られるデータや知見を活用し、同社は、クリーン水素製造技術の商業規模プラントに向けた技術高度化および事業性検証を進めていき、脱炭素社会の実現に貢献していく。
2026年01月30日

