バンドー化学の26年3月期第2四半期業績は、売上収益が590億9400万円で前年同期比1・7%増、コア営業利益が44億6300万円で同8・7%増、純利益が48億1900万円で同46・2%増となった。
セグメント別にみると、自動車部品事業は、売上収益が294億8100万円で同0・8%増、コア営業利益が24億3200万円で同1・6%減となった。国内は、自動車生産台数が減少したが、同社製品採用車種の増加により補機駆動用伝動ベルトの販売が増加。海外では、欧米で補修市場向け製品の販売が増加。中国では二輪車メーカーの生産が堅調に推移し、スクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。アジアでは補修市場向けスクーター用変速ベルトなどの販売が増加したが、補機駆動用伝動システム製品の販売が減少した。
産業資材事業は、売上収益が197億3100万円で同2・4%増、コア営業利益が16億7200万円で同24・0%増となった。一般産業用伝動ベルトは、国内は、産業機械用伝動ベルトの販売が前年同期並みに推移。海外では、欧米で産業機械用伝動ベルトの販売が増加し、中国では農業機械用伝動ベルトの販売が増加した。アジアでは農業機械用伝動ベルトの販売が減少。運搬ベルトは、国内はコンベヤベルトおよび樹脂コンベヤベルトの販売が増加した。
高機能エラストマー製品事業は、売上収益が71億1800万円で同0・7%増、コア営業利益が1億4000万円(前年同期は1100万円の損失)となった。機能フィルム製品は装飾表示用のフィルム販売が増加。精密機能部品は高機能ローラーの販売が増加したが、精密ベルトおよびブレード等の販売が減少した。
ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業などを含むその他事業は、売上収益が31億5100万円で同8・0%増、コア営業利益が8100万円で同50・1%減となった。
26年3月期通期連結業績予想は前回発表を修正した。売上収益1170億円(前回発表1150億円、増減率1・7%増)、コア営業利益82億円(据え置き)、当期利益74億円(同67億円、同10・4%増)を見込む。売上収益は現地通貨ベースで堅調に推移していることや想定為替レートの見直しによる増加影響を受けることから上方修正した。営業利益および当期利益は、加古川工場における雹災事故に対する受取保険金を計上したこと等により上方修正した。
2025年11月10日
