東レとHyundaiが締結 次世代モビリティ分野の戦略的共同開発

2025年10月29日

ゴムタイムス社

 東レとHyundai Motor Groupは10月27日、次世代モビリティ分野における共同開発を開始し、2025年10月24日にHyundai本社にて「戦略的共同開発契約(Strategic Joint Development Agreement)」を締結したことを発表した。

 本契約は、2024年4月に締結された「戦略的パートナーシップ契約(Master Agreement)」を基盤としている。本契約を取り交わすことにより、東レとHyundaiの協力関係をさらに強化し、高性能車両、月面探査ローバー、ロボットなどを含む先進モビリティ技術における共同開発を推し進めていく。

 東レは共同開発連携窓口を担い、Hyundaiは車両設計、材料と部品の適合性検証、ならびに性能評価を担う。また、東レグループのToray Advanced Materials KoreaとToray Advanced Composites、Euro Advanced Carbon Fiber Compositesは炭素繊維を中心とした中間基材と成形品の開発を担当する。

 東レとHyundaiは、研究・技術開発から生産、商業化に至るまで、バリューチェーン全体にわたって密接に連携し、特に先進複合材料分野において差別化することで、次世代モビリティ産業の新たな枠組みの創出を目指していくとしている。

 Hyundai Motor Groupグローバル戦略オフィス本部長 副社長 キムフンス氏は、「この度の締結は、昨年締結した戦略的パートナーシップ以来、我々の協業における重要な節目となる。先進複合素材の分野において、研究開発から生産、商用化に至る全プロセスで緊密に連携し、市場のニーズに迅速に対応できる体制を強化していく。」とコメントしている。
 東レ 複合材料事業本部コンポジット部門長 寺田幹氏は、「今回の共同開発契約は、昨年締結したパートナーシップを一段階発展させる重要な一歩である。東レは独創的な素材技術と蓄積された経験をもとに、Hyundai Motor Groupと共に次世代モビリティに必要な革新的複合材ソリューションを提供していく。研究開発から量産化まで全過程で緊密に協力し、グローバル市場での競争力を強化していいく。」とコメントしている。

締結式の様子①

締結式の様子①

締結式の様子②

締結式の様子②

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