川口化学工業の25年11月期第3四半期連結決算は、売上高が63億5600万円で前年同期比1・5%減、営業利益2億2000万円で同16・9%減、経常利益は1億9900万円で同28・1%減、四半期純利益は1億4600万円で同39・7%減となった。
セグメント別にみると、化学工業薬品事業の売上高は63億2700万円で同1・5%減、営業利益は1億9700万円で同18・4%減となった。うち、ゴム薬品の売上は36億400万円で同1・7%減。ゴム薬品の分野では、国内の工業用品向け製品は、主力老化防止剤の販売が低迷する中、緩やかながらも国内自動車生産の回復を受け、自動車関連製品の販売が回復、医療用ゴム製品向けの需要が伸長し、売上は前年同期を上回った。
タイヤ向けは、主力製品の販売が堅調に推移、海外製品との競合で販売が低迷した製品もありましたが、売上は前年同期を上回った。合成ゴム向けは特殊ポリマー向け製品の需要は堅調に推移したが、汎用ポリマー向け製品の需要が低迷し、売上は前年同期を下回った。
海外向けは、東南アジア向けを中心に汎用製品の市場が低調に推移、特殊用途向け製品の需要の伸びも一段落し、売上は前年同期を下回った。
樹脂薬品部門合計の売上は6億4500万円で同2・8%減。樹脂薬品の分野は、主要販売先であるアクリル酸・アクリル酸エステルの生産が堅調に推移する中、主要製品での海外安価品との競合により、売上は減少した。海外向けの主力安定剤は、シェアを拡大し販売を増やした。電子材料関連向け製品は、中国での市場回復により売上は増加した。
中間体部門合計の売上は5億7300万円で同27・3%減。中間体部門では、医薬中間体は、脱水縮合剤の販売が需要動向の変化により海外向けの販売は増加したが、国内向けの販売は減少した。 農薬中間体は、売上は前年同期を下回りましたが、需要動向から通期では前期を上回る売上を見込んでいる。洗顔料中間体は、需要が回復し販売は増加した。界面活性剤中間体は、顧客での需要が不安定に推移しましたが、売上は前年同期並みを確保した。
2025年11月期の連結業績予想は、売上高90億円で前期比0・9%増、営業利益3億2000万円で同15・4%減、経常利益3億2000万円で同18・0%減、当期純利益2億2000万円で同34・6%減を見込んでいる。
2025年10月17日
