NOKがアカウミガメ保護活動支援 水槽用ろ過装置を御前崎小学校へ寄付

2025年10月02日

ゴムタイムス社

 NOKは9月30日、アカウミガメの飼育環境を整備するため、水槽用ろ過装置の一種である「プロテインスキマー」を御前崎小学校へ寄付することを決定し、2025年9月29日に同校にて寄贈式を実施したことを発表した。国内外の事業拠点において地域社会の一員として環境保護活動に取り組んでいる一環として、同社静岡事業場(静岡県牧之原市)で、近隣の静岡県御前崎市におけるアカウミガメ保護活動を支援している。

 御前崎市は、国際的な絶滅危惧種であるアカウミガメの日本有数の産卵地であり、約50年にわたり保護活動を継続している。その活動の中、御前崎小学校では毎年、御前崎市の海岸で産卵され、ふ化した子亀を預かって飼育し、児童の手で海へ放流する取り組みを、環境教育の一環として行っている。
 御前崎市のアカウミガメ産卵地まで約5キロメートルの地域に構える同社静岡事業場では、アカウミガメが産卵できる自然環境の保全と生物多様性の維持に貢献したいと考え、御前崎市をホームタウンのーつとしているプロサッカークラブ・ジュビロ磐田と共に本活動を支援している。本活動を通じて、御前崎小学校児童との交流を進めるうちに、同校にある飼育施設でろ過装置「プロテインスキマー」を必要としていることを知り、今回寄贈が決定した。この装置を取り付けることで水槽内の水を効率的にろ過することが可能になり、アカウミガメの衛生的な環境での飼育と病気予防に寄与する。

 寄贈式では、同社執行役員ガスケット・ブーツ事業部長の清水氏が登壇して挨拶を行った。アカウミガメの保護活動に対する賛意を示し、アカウミガメの生命を守るために、その生態を学び日々の世話を行う御前崎小学校の児童たちを称え、寄贈活動に込めた想いを述べた。
 寄贈式には、4年生と5年生の児童54人が参加。寄贈式の後には、アカウミガメの飼育室で、水槽に設置されたプロテインスキマーの見学会が実施された。プロテインスキマーによって水がきれいになる様子や、手入れ方法の説明を受け、「大切にプロテインスキマーを使って、元気な亀に育てたい」といった声があがった。

寄贈式の様子

寄贈式の様子

寄贈したプロテインスキマー

寄贈したプロテインスキマー

プロテインスキマーの手入れ方法の説明を聞く児童たち

プロテインスキマーの手入れ方法の説明を聞く児童たち

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