横浜ゴムが世界港湾会議で紹介 空気式防舷材の設置事例

2025年10月02日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは9月30日、2025年10月7日~9日まで兵庫県神戸市のホテルオークラ神戸で開催される「2025年世界港湾会議(World Ports Conference 2025)」において、防舷材の総合メーカーである同社の多種多様な防舷材製品を紹介すると発表した。
 「世界港湾会議」は港湾業界で唯一の国際NGOである国際港湾協会が主催する世界規模のイベントで、主要な業界関係者が一堂に会し、世界の海上貿易において不可欠な役割を担う港湾の課題について議論する。IAPHは本部を東京に置き、世界の主要港湾194港や172の関連団体が加盟、ネットワークは86ヵ国に渡る。
 併催される展示会において同社は、空気式防舷材をはじめV型、セル型、コーン型など幅広い製品を紹介する。国内外での運用実績や設置事例の紹介に加え、耐久性試験の動画なども放映する予定となる。
 これらの防舷材は、世界の物流の要である港湾の安全性を高め、国際物流を支える基盤となる。実際、世界貿易量の約8割が海上輸送を占めており同社が提供する防舷材ソリューションは、この安全性を確保して食料・資源・エネルギーの安定供給に直結する重要なテーマの解決に貢献している。
 防舷材は船体と岸壁を接岸や接舷の衝撃から保護する緩衝材で、港湾の係留施設では岸壁と船、洋上の荷役では船体の間に設置する。同社は空気式防舷材からソリッド防舷材まで幅広い製品ポートフォリオを有するリーディングカンパニーとなる。特に空気式防舷材は1958年に世界で初めて生産販売して以来、世界中の多くのユーザーより高い評価を得ており、世界トップクラスのシェアを誇る。
 同社は2024年度~2026年度までの中期経営計画「YX2026」に取り組んでおり、MB事業では強みであるホース配管事業と工業資材事業にリソースを集中してMB事業の成長を牽引する戦略を掲げている。その一環として、工業資材では収益の安定化を推進しており、防舷材など海洋製品では高シェア維持および高品質な製品開発の強化を図っている。

空気式防舷材

空気式防舷材

コーン型防舷材

コーン型防舷材

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