カーボンブラック事業は減収減益 東海カーボンの1~6月期

2025年08月19日

ゴムタイムス社

 東海カーボンの25年12月期第2四半期連結決算は、売上高が1580億7600万円で前年同期比7・5%減、営業利益は139億5600万円で同65・7%増、経常利益は138億7400万円で同31・9%増、四半期純利益は85億3800万円で同133・2%増となった。

 カーボンブラック事業の売上高は755億7100万円で同5・0%減、営業利益は81億4800万円で同25・2%減となった。販売数量は拠点により差が見られるものの、タイヤメーカーにおける生産調整等のため、全体では前年同期比で減少し、売上高・営業利益ともに前年同期比で減少した。

 ファインカーボン事業の売上高は277億1300万円で同4・7%増、営業利益は46億9700万円で同28・8%減となった。メモリ半導体市場向け主要製品ソリッドSiCフォーカスリングの販売数量が前年同期比で増加したことに加え、米国・黒鉛加工会社のKBRとMWIの全株を取得し連結子会社化(孫会社化)した影響もあり、売上高は前年同期比で増加した。一方で、パワー半導体市場の成長減速、および連結子会社化に伴うのれん等の償却費の増加が影響し、営業利益は前年同期比で減益となった。

 25年12月期通期連結業績予想は、売上高は3410億円で前期比2・6%減、営業利益は233億円で同20・2%増、経常利益は220億円で同2・6%減、当期純利益は110億円を見込んでいる。

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