増収も利益はいずれも大幅減 オカモトの4~6月期

2025年08月06日

ゴムタイムス社

 オカモトの2026年3月期第1四半期連結決算は、売上高は269億2900万円で前年同期比3・3%増、営業利益は8億1400万円で同67・9%減、経常利益は12億6400万円で同64・8%減、四半期純利益は4億7800万円で同78・3%減となった。 利益減少の要因は主に為替(円高)により為替差損益が悪化したこと、原材料で中国のレアメタル規制に起因して難燃剤(アンチモン)価格高騰の影響によるものである。
 セグメント別では、産業用製品の売上高は188億5400万円で同4・1%増、セグメント損失は4億9900万円で同175・6%減となった。
 一般用フイルムは、業界縮小傾向も他社品の取り込みが進み売上が増加。工業用フイルムは、輸出ステッカー用が回復も売上微減となった。建材用フイルムは、床材を中心に堅調に推移し売上増。多層フイルムは、国内食品、医療、工業用が堅調に推移し売上増となった。壁紙は、戸建住宅販売不調の影響があり売上減となった。食品衛生用品のうち、ラップは新規獲得及び価格改定により売上増となりました。食品用手袋は、ユーザーからの価格要求が厳しく売上減となった。
 自動車内装材は、北米子会社の在庫調整及び為替の影響、中国での日系メーカー生産減少の影響があり売上減となった。フレキシブルコンテナは、市場の需要は減少したが、他社の事業撤退があり売上増となった。粘着テープは、産業用テープの販売が堅調に推移し、工業テープも眼鏡用の販売が好調に推移し売上増となった。
生活用品の売上高は80億400万円で同1・4%増、セグメント利益は17億7200万円で同24・5%減。コンドームは、インバウンド需要堅調も一部得意先の在庫調整等があり売上は微減。また海外は、中国景気低迷及び為替の影響があり売上減となった。
 浣腸は、主要ドラッグストアからの受注増及び海外向けの増加があり売上増となった。手袋は、家庭用手袋は一部小売店で企画時期延期があり売上減となった。医療用手袋は市場価格の下落で売上減となりました。産業用手袋は半導体向けが安定して推移し前年並みとなった。
 26年3月期通期業績予想は、売上高1090億円で前期比0・1%減、営業利益57億円で同34・5%減、経常利益70億円で同28・3%減、純利益43億円で同35・6%減を見込んでいる。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー