阪和興業は7月2日、子会社の阪和タイランドがタイの廃タイヤ回収・タイヤチップ製造事業者のPRALANENERGY (PRALAN)およびR&T(R&T)とタイヤチップ供給に関する基本合意書を締結したと発表した。
現在、世界では製造工程で発生する規格外品や使用済みタイヤが大量に発生しており、廃タイヤの不法投棄や埋め立て等により引き起こされる環境問題が深刻化している。廃タイヤを破砕して製造されるタイヤチップは、石炭よりもカロリー当たりのCO2排出量が約 50%低く、石炭代替燃料として注目されている。
同社はPRALANおよびR&Tとの合意により、両社が製造するタイヤチップを国内外の製紙、化学、セメント、鉄鋼といった各産業の石炭需要家へ販売。将来的には、日本および東南アジアをはじめとする世界各国へ広く同事業を展開し、当社グループとしてさらなる再生資源の確保および供給拡大を目指していく。
PRALANの所在地タイチョンブリ県、設立2010年、事業内容は廃タイヤの回収及びタイヤチップ製造事業、処理能力は約1万2000トン/年。R&Tの所在地タイナコーンパトム県、設立2014年、事業内容は廃タイヤの回収及びタイヤチップ製造事業、処理能力は約1万2000トン/年となっている。