住友化学は6月16日、新たなDX推進体制をスタートさせたと発表した。
DX戦略の策定・実行に関する組織や制度の見直しにより、中期経営計画で掲げた新方針「DX NEXT empowered by AI」における取り組みを加速していく。
同社は、前中期経営計画(2022~24年度)において、「DX戦略1・0~3・0」を策定。約1700人(全従業員の2割以上)のデジタル人材の育成、生産性の飛躍的向上、既存事業の競争力確保、データ利活用による新たなビジネス創出などの取り組みを進めてきた。本年4月からスタートした新中期経営計画(25~27年度)では、「DX NEXT empowered by AI」を掲げ、AIを新基軸としつつ、DXの取り組みを次なるステージへと引き上げることを計画している。
今般、DX/IT関連組織の改組を実施するとともに、経営層による戦略策定と実行の後押し、ならびにミドルマネジメント層を軸とした職場全体での取り組み強化を促す仕組みを導入する。これにより、部門を越えて製造・販売・研究・間接業務における課題解決を目指す。
新たなDX推進体制のポイントは、戦略策定と実行を加速する組織体制(デジタル革新部とIT推進部を統合し、全社DX/ITの「攻め」と「守り」を一元的にけん引する「DX 推進室」(略称DxAO)として改組。また、経営層が全社視点での戦略決定、レビューを後押しする「DXエグゼクティブ会議」を新設。部門を越えて課題解決に取り組む体制を整備。ミドルマネジメント層の推進力強化(成績評価(目標管理)を活用してミドルマネジメント層の意識とコミットを高め、職場全体・チーム全体でのDXへの取り組みを強化。)となる。
同社は、これらの施策を着実に進めることで、DXによる競争力強化と新たな価値創造を実現し、持続的な成長を目指していく。
2025年06月18日