レゾナックらNEDOに採択 CO2由来メタノールからグリシン

2025年06月17日

ゴムタイムス社

 レゾナックと日本製鉄、日鉄エンジニアリング、富山大学の4者は6月13日、新エネルギー・産業技術総合開発機構が公募した「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発」に対し、「CO2由来メタノール経由青酸、グリシン製造の研究開発」を提案し、5月1日に採択されたことを発表した。
 本プロジェクトの研究開発期間は、2025~2027年度を予定している。

 気候変動への対策としてCO2排出量削減が課題となる中、CO2を資源として利用する技術が注目されている。グリシンは、農薬や健康食品、食品類、電子材料に使用される重要な化学品。現在は主に、ナフサを原料とするプロピレンや天然ガスを原料とするメタノールから中間体を経て製造されている。しかし、化石燃料由来ではなく、製鉄所や火力発電所等から排出されるCO2を原料としたメタノールから製造できれば、カーボンリサイクルの促進や大幅なCO2削減に繋がる。
 4者は、今後も需要拡大が見込まれるグリシンを、化石燃料由来から、製鉄所や火力発電所等から排出されるCO2由来に転換することで、カーボンリサイクルの促進を図る。

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