クラレは6月6日、同社グループが社会貢献活動を推進するために設立し、独自運営をしているクラレ財団が、美術振興への貢献として、予てより大原芸術財団が所蔵する美術品の修復を支援してきたが、このたび同芸術財団が所蔵するエル・グレコ《受胎告知》の修復事業に対して、助成を行うことを発表した。
約60年ぶりとなる今回の修復作業には、スペインのプラド美術館より専門の修復家が招聘される。
同社は、2026年に創立100周年を迎える。来たる100周年に向け、同社は今後も持続的に発展する企業であるために、未来につながるプロジェクトを計画し、実行していく。
大原芸術財団の協力のもと、エル・グレコ《受胎告知》の修復作業に併せ、同社の100周年記念事業の一環として、エル・グレコ《受胎告知》をはじめとする大原芸術財団所蔵作品の一部について、先進的な高い技術による高解像度のデジタル画像化を実施する。エル・グレコ《受胎告知》の修復作業の模様や、高精細デジタル画像データを活用したドキュメンタリー動画の制作も進めていく。