東洋紡が米スタートアップと締結 プラ原料用基幹化合物を共同開発

2025年06月06日

ゴムタイムス社

 東洋紡は6月4日、米国のバイオベンチャー企業であるDMC Biotechnologiesと、バイオものづくりに関する共同開発契約を締結したことを発表した。両社は今後、合成生物学技術を応用しながら、汎用プラスチックの原料となるサステナブルな基幹化合物の開発と商業化を目指す。

 DMCの有するスケールアップ適応性の高い代謝経路制御技術と培養による物質生産技術(Dynamic Metabolic Control)を利用することで、微生物の増殖と物質生産のプロセスを最適化。微生物の働きをコントロールすることで、目的物質となる基幹化合物の生産性向上を図る。同社は、DMCの設計により効率化された微生物を用いて、独自の培養・精製技術等を応用することで目的となる基幹化合物を量産化し、有用物質としての販売を目指す。将来的に、環境負荷の低いバイオマス由来の基幹化合物を同社のフィルムをはじめとしたプラスチック製品の原料として活用することも検討していく。

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