横河電機は6月3日、OpreX Control and Safety Systemの中核製品の一つである、統合生産制御システムCENTUMの10世代目となる「CENTUM VP(センタム・ブイピー)リリース7」のコンセプトを発表し、新たに開発したリリース7・01の販売を開始したことを発表した。なお、CENTUMは、同社が1975年6月19日に世界で初めて発表した分散形制御システムで、今年50周年を迎える。
10世代目となるリリース7は、これまでの課題をふまえ、操業の自律化の促進をコンセプトに掲げている。エネルギー効率改善、脱炭素の加速、安全安心な労働環境を提供し、顧客のサステナビリティにも貢献していく。これまでの信頼性・安定性・継承性、強固なセキュリティ、万全のエンジニアリング・サービス体制を変わらぬ価値として保持しながら、下記の3点の未来に向けた革新に取り組んでいく。
一つ目は制御・操作監視範囲の更なる拡大、二つ目はプロセスの状態把握による予兆検知、三つ目は経験知とAI技術を融合したプラント操業に取り組む。
操業の自律化には、安全安心を担保したうえで、AIを活用していくことが欠かせないとされ、リリース7・01ではそれに向けた基盤整備を図っている。主な特長は以下の3点。
一つ目は安全安心のためのセキュリティ強化、二つ目はCENTUMによる制御と操作監視範囲の拡大、三つ目は大規模プロジェクトに対するエンジニアリング機能の強化となる。