オカモトが協働で実証実験開始 忘れ物をリサイクルして製品化

2025年05月28日

ゴムタイムス社

 オカモトは5月26日、西日本旅客鉄道の「JR西日本グループ環境基本方針」に共感し、西日本旅客鉄道とジェイアール西日本商事、平林金属、同社の4社協働で、駅や列車での忘れ物傘に着目したサーキュラーエコノミーの実証実験を始めたと発表した。
 JR西日本近畿エリアの駅や列車で忘れられるビニール傘は1カ月約9000本にも及び、産業廃棄物処理が行われていた。今回の取り組みは、傘を回収後リサイクル原料に加工選別し、そのうちシート部分について、弊社静岡工場にてペレットへ加工し、独自の樹脂ブレンド技術・加工技術で再生シートを生成する。その後協力メーカーにより、リサイクル傘として製品化を目指すものとなる。
 なお、ペレットは、傘以外にも、ネームホルダーやクリアファイル、小物ケースやサコッシュ等にも利用可能となる。
 協働会社の役割分担として、収集は西日本旅客鉄道、分別は平林金属、製品化はジェイアール西日本商事と同社、利用はJR西日本グループ内での販売を企画・検討する。
 同社は、「モノづくりの可能性から、身近な「うれしい」を暮らしと社会に造り続ける」をパーパスに、忘れ物傘を水平リサイクルすることで、循環型社会の構築へ向け積極的に協力する。

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