カネカは5月20日、カネカ生分解性バイオポリマー Green Planetが、シオノギファーマの医療用医薬品のPTP包装を結束するためのバンディングフィルムに業界で初めて採用されたことを発表した。PTP包装の結束用途としてSHIONOGIグループの一部製品に使用される。
Green Planetは、石油資源に依存せず、環境にやさしいソリューションを提供したいという思いを原点に同社が開発した100%バイオマス由来の生分解性バイオポリマー。幅広い環境下で優れた生分解性を有し、土壌中に加え海水中でも容易に分解されCO2と水に戻るため、プラスチックによる環境汚染問題の解決に貢献する。医薬品二次包装用に求められる品質規格をクリアしたGreen Planetが、シオノギファーマの医薬品製造における工業化技術と融合することにより、この度の採用に至った。今後は、SP包装などの結束用途へ展開される予定。
SHIONOGIグループでは、基本方針ならびにSHIONOGIグループ コード・オブ・コンダクトのもと、取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として「環境への配慮」を特定し、環境保護に貢献するための中長期的な行動目標を定め、その実現に向けた活動を推進している。Green Planetは生分解性を持つことに加え、100%バイオマス由来で石油由来プラスチックの使用量を削減できることが高く評価された。
同社は「カネカは世界を健康にする。KANEKA thinks 『Wellness First』.」という考えのもと、ソリューションプロバイダーとしてグローバルに価値を提供している。同社独自の高分子技術とバイオ技術を用いた技術・用途開発をもとに、Green Planetをグローバルに普及させることで、サステナブル社会の実現に貢献していくとしている。