UBEグループは5月20日、「UBE Vision 2030 Transformation~1st Stage~」に続く中期経営計画として、2025~2030年度までの6ヵ年を対象とする新中期経営計画「UBE Vision 2030 Transformation ―2nd Stage―」を策定したことを発表した。
同社グループは、2030年に向けて「スペシャリティ化学企業」へ進化するとともに、これを実現するための行動計画を着実に実行していく。
2030年の目指す姿として、「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学企業」を挙げている。
具体的には、創業の精神として「共存同栄」「有限の鉱業から無限の工業へ」、パーパス(存在意義)として「希望ある化学で、難題を打ち破る。」と変革スローガン「未解決な未来に挑もう。」、経営理念として「技術の探求と革新の心で、未来につながる価値を創出し、社会の発展に貢献します。」を挙げている。
中期経営計画の数値計画は、2030年度計画が売上高5500億円、営業利益600億円、ROE9%、2035~40年度目標が売上高1兆円、営業利益1000億円、ROE10%以上としている。
中期経営計画の行動計画として、2030年の目指す姿を実現するため、パーパス・経営理念、社会課題に対する影響度を踏まえて、次の5つをマテリアリティ(重要課題)として設定した。①スペシャリティ事業の拡大、②多様な人財の活躍、③労働安全・保安防災、④地球環境問題への対応、⑤誠実で公正な企業統治を設定している。これらの課題に対して、DXの推進等により迅速かつ効果的に様々な施策を展開していく。
株主還元は、安定配当を基本方針とし、DOE(株主資本配当率)を2・5%以上と設定した。中期経営計画の進捗状況を見極めたうえで、後半3ヵ年にはDOEの更なる引き上げを目指す。