相模ゴム工業の25年3月期連結決算は、売上高は56億8700万円で前期比6・9%減、営業損失は3300万円(前年度は4億3600万円の利益)、経常利益は5億2200万円で同34・3%増、当期純利益は3億9200万円で同858・4%増となった。
ヘルスケア事業は、売上高が42億7000万円で同8・4%減、営業利益は6億1100万円で同37・6%減となった。ラテックス製コンドームは価格改定に伴う需要の現地も影響し、国内外ともに営業は伸び悩み、ポリウレタン製コンドームはグローバル市場および訪日需要の拡大といった成長機会を十分に活かすことができず、「サガミオリジナル」は越境ECおよびインバウンド需要の取り込みに課題を残した。原材料費やエネルギー価格の高止まりに加え、円安基調が継続していることから、マレーシア生産子会社における原価が増加し、利益を圧迫する要因となっている。
プラスチック製品事業は、売上高が12億5800万円で同1・5%増、営業損失は8400万円(前年同期は営業利益200万円)となった。原材料価格や輸送費をはじめとする各種コストが上昇する中で、製造原価の精査を行い、個々の取引先に対し販売価格への適切な転嫁に努めており、引き続き交渉、調整を進めている。
なお、26年3月期の連結業績予想は、売上高が61億円で前期比7・2%増、営業利益が2億4000万円、経常利益が1億4000万円で同73・2%減、当期純利益が5000万円で同87・3%減を見込んでいる。