三洋貿易の25年9月期第2四半期業績は、売上高が681億2900万円で前年同期比4・9%増、営業利益は41億400万円で同4・9%減、経常利益は44億1000万円で同10・6%減、純利益は34億5100万円で同9・7%増となった。 5月15日に開いた決算説明会で難波嘉己取締役兼執行役員は「売上高は上半期ベースで過去最高を達成した。営業利益は減益となったが、これは後ろ向きの経費増ではなく、人員の先行手配によるもので、成長投資による販管費の増加が主要因となっており、上半期は総じて良い形で決算を迎えることができた」と指摘した。
セグメント別では、今期(25年9月期)からファインケミカル、インダストリアルプロダクツ、サステナビリティ、ライフサイエンスの4区分に変更した。
このうち、ゴム関連商品や化学品関連商品が含まれるファインケミカルの売上高は217億4100万円で同4・3%増、営業利益は13億8600万円で同4・3%増となった。ゴム関連商品の上半期は「前期は苦戦を強いられたが、今期は需要も底堅く推移している。さらに、販売価格の見直しもあり非常に好調に推移している」(難波氏)と述べた。一方、化学品は前期好調だったが、今期は市況も弱含みで推移している。
自動車関係のインダストリアルプロダクツの売上高は194億1100万円で同0・1%減、営業利益は18億2500万円で同8・5%減となった。国内での自動車用シート本革の取扱終了の影響を受けたほか、中国市場における日系自動車メーカーのシェア低下に加え、アセアン市況も弱含みで推移し、全体では減収減益となった。 サステナビリティの売上高は63億4700万円で同69・2%増、営業利益は8億7300万円で同96・8%増と大幅な増収増益となった。ペレットミルなどの飼料加工機器の関連消耗品の販売が好調に推移したほか、木質バイオマス関連事業で大型案件を計上した。さらに、洋上風力・海洋調査関連では、海洋調査基材を中心に販売が好調に推移した。
ライフサイエンスの売上高は200億2500万円で同0・4%減、営業利益は10億700万円で同28・0%減となった。
なお、25年9月期通期業績予想について難波氏は「足元では
2025年05月16日