NOKの25年3月期(24年度)連結業績は、売上高が7668億5900万円で前期比2・2%増、営業利益は372億6400万円で同62・6%増、経常利益は480億5700万円で同19・3%増、当期純利益は303億2000万円で同4・1%減となった。5月14日のオンライン決算会見で、鶴正雄社長は「為替による影響を除くと売上は減少したが、シール事業、電子部品事業はともに営業増益となった。特に電子部品事業は2017年度以来7期ぶりに黒字で着地した」と24年度業績を総括した。
セグメント別では、シール事業の売上高は3627億4200万円で同0・0%増、営業利益は262億1400万円で同12・4%増。自動車向けは、日系自動車の国内での生産台数減や中国での販売不振等の影響を受け、販売は減少した。
一般産業機械向けは、欧米のインフレーションや中国の不動産不況等により、消費や設備投資が影響を受けたが、建設機械向けの補修用部品の増加や農業機械向けの需要回復等で販売は増加。売価転嫁等の価格改定活動の推進に加え、原材料価格等の変動費の良化で営業利益は増加した。
電子部品事業の売上高は3709億5200万円で同3・1%増、営業利益は89億2700万円(前年同期は10億2300万円の損失)となった。スマホ向けは外部購入部品代の減少で販売が減少したが、実質的な販売は増加。自動車向けは電動自動車のバッテリー用途向けの販売が増加したが、他の用途向けが減少した。ハードディスクドライブ向けは、データセンター向けの需要回復等で販売は増加した。
その他事業の売上高は331億6400万円で同18・2%増、営業利益は21億2700万円(前年同期は6億2600万円の利益)となった。
26年3月期(25年度)連結業績予想は、売上高7071億円で前期比7・8%減、営業利益377億円で同1・2%増、経常利益485億円で同0・9%増、当期純利益365億円で同20・4%増を見込んでいる。
オンライン会見で鶴社長は「当社グループの米国
2025年05月16日