弘進ゴム(仙台市若林区、西井英正社長)はサクションホースの金具加締めサービスに力を入れている。樹脂ホースなどを生産する亘理工場(宮城県亘理郡)において加締機を導入し、5月1日よりサクションホースの金具加締めサービスへの対応を本格的に開始した。
ホースに金具を取り付ける方法は、大きく分けて、ホースバンドで締め付ける方法と金具による加締めの方法がある。同社はホースバンドで締め付けるには自社対応できていたものの、金具による加締めの方法は外注に頼っていたという。その中、サクションホースは、河川工事などの土木関連を中心に需要が安定的に推移。さらに、現場作業者の人手不足や作業の効率化などを理由に、「ホースと金具をセットで提供してほしい」(同社)との依頼が多く寄せられていた。この要望を受けてサクションホースの金具加締めサービスをスタートさせた。
金具加締めサービスが対象とするホースは、GSパワーラインOM型と、GSサクションNS型グレーなど。両ホースともに水や汚泥などを吸排水、送水する用途などに使われるケースが多く、GSパワーラインOM型は、補強糸入りで耐圧性能に優れる(耐圧0・5Mpa)ほか、外面凹凸(内面平滑)で柔軟性に優れる。一方、GSサクションNS型グレーは、GSサクションNS型の硬質補強芯グレータイプであり、内外面とも平滑で柔軟性に優れる点も特徴だ。
対応する金具はフランジ接手(JIS10K、5K)とカムロック、Sカラー付き竹の子の3種類。素材はフランジ接手が鉄・ステンレス、カムロックはアルミニウム、ステンレス、Sカラー付き竹の子は鉄で、フランジ接手は固定タイプとルーズタイプの2種類を用意。
ホースと金具の加締め対応は、他のホースメーカーも実施しているが、リードタイムが短すぎたり、注文量が多くて1社だけでは対応できなかったりするケースも多いという、同社は東北(亘理工場)に加締め設備を持つことで、「東北や関東へのお客様にはより短納期で商品をお届けできると思う」(同社)と力を込める。加締めサービスの問合せは同社化工品営業本部03(3832)2232または代理店迄。