売上・コア営業益は過去最高に バンドー化学の25年3月期

2025年05月16日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の25年3月期連結業績は、売上収益は1155億9300万円で前年同期比6・8%増、コア営業利益は77億4300万円で同2・1%増、営業利益は34億8000万円で同55・2%減、当期利益は14億9600万円で同75・8%減だった。売上収益およびコア営業利益は過去最高を記録した。一方、減損損失(Aimedic MMT社ののれん減損損失や高機能エラストマー製品事業の減損損失など)などの計上により、営業利益および当期純利益は減益となった。
 自動車部品事業の売上収益は580億5600万円で同9・0%増、セグメント利益は48億9700万円で同19・1%増となった。国内では、自動車生産台数が減少したが、当社製品採用車種の増加により、補機駆動用伝動ベルトおよび補機駆動用伝動システム製品(オートテンショナなど)の販売が増加した。海外では、米国で補修市場向け製品の販売が増加。中国・アジアでは二輪車メーカーの生産が回復し、スクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。  産業資材事業の売上収益は381億円で同3・9%増、セグメント利益は25億4100万円で同27・2%減となった。一般産業用伝動ベルトは、国内では、産業機械用伝動ベルトの販売が前年並みに推移した。海外では、欧米で産業機械用伝動ベルトの販売が増加し、中国・アジアでは農業機械用伝動ベルトの販売が増加した。運搬ベルトは、国内で樹脂コンベヤベルトの販売が増加したが、コンベヤベルトの販売が減少した。
 高機能エラストマー製品事業の売上収益は142億1600万円で同3.2%増、セグメント損失は1500万円(前年同期はセグメント損失1億5100万円)となった。機能フイルム製品は、建築資材用および装飾表示用フイルムの販売が増加した。
 精密機能部品については、精密ベルトの販売が増加したが、高機能ローラおよびブレードなどの販売が減少した。
 ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業などのその他事業は、売上収益は60億9500万円で同13・9%増、セグメント利益は2億9600万円で同306・2%増となった。
 26年3月期通期業績予想は、売上収益1150億円で前期比0・5%減、コア営業利益82億円で同5・9%増、営業利益95億円で同172・9%増、当期利益67億円で同347・7%増を見込んでいる。

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