リケンテクノスが共同開発 工学院大学と住宅用温熱タイル

2025年05月15日

ゴムタイムス社

 リケンテクノスは5月14日、工学院大学と住宅用温熱タイルを共同開発したと発表した。
 同社は、ポリ塩化ビニルで培ってきたポリマーアロイ(alloy)、ブレンド(blend)、コンポジット(composite)技術をその他のプラスチックにも応用し、高分子材料に様々な複合的物性や機能を発現させ、世の中に豊かさ、安心、快適さを提供してきた。
 このたびの共同開発は、2024年より産学連携プロジェクトとして始動し、同大学の先進工学部応用物理学科の永井裕己准教授指導のもと、フロアタイルに発熱薄膜を形成する研究を進めてきた。
 その成果として、同社の樹脂素材の配合加工技術と工学院大学の薄膜技術を組み合わせることにより、95%以上のリサイクル材を使用したフロアタイルに低電圧で発熱する温熱機能を付与することに成功した。小面積であれば乾電池で発熱する。耐久性、デザイン性に加え、温熱機能を兼ね備えることで、床暖房やエアコンに代わる省エネ家電、災害時に暖を取れるポータブル防災家電としての展開も期待できる。
 小面積の省エネ快適空間の提供に貢献できる製品として実用化に向けた開発に取り組んでいく。
 同社は、共同開発を通じて新たな分野、製品開発に挑戦し続けていく。なお、工学院大学と共同開発した住宅用温熱タイルは、2025年5月21日から開催する「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」で展示する。

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