営業利益は21%減益に カワタの25年3月期

2025年05月15日

ゴムタイムス社

 カワタの25年3月期連結決算は、売上高が207億6600万円で同15・2%減、営業利益は9億8400万円で同21・2%減、経常利益は10億3300万円で同26・9%減、当期純利益は5億7600万円で同38・0%減となった。

 セグメント別では、日本の売上高は141億6600万円で同14・4%減、営業利益は11億7400万円で同15・0%増となった。電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池関連の売上が前年度後半からの受注低迷により減少した。損益面では、材料費を中心とした原価低減や諸経費の削減に加え、大型案件の減少により売上総利益率が改善したことにより売上総利益が増加し、販売費及び一般管理費の増加分を吸収したことにより営業利益は増加した。

 東アジアの売上高は52億8700万円で同24・6%減、営業損失は1億7200万円(前年同期は2億8500万円の営業利益)となった。前年度の売上を牽引していた電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池関連の設備投資が低調に推移していることに加え、スマホ・VR用レンズ関連の設備投資についても一服感が見られることから受注が大幅に減少した。

 東南アジアの売上高は22億6800万円で同20・4%増、営業利益は5800万円で同47・7%増となった。自動車業界が低迷する中で、更新需要の取り込みなどにより前年度を上回る受注を獲得した。

 北中米の売上高は3億5700万円で同33・4%増、営業損失は8000万円(前年同期は1億2100万円の営業損失)となった。

 26年3月期連結業績予想は、売上高が186億円で同10・4%減、営業利益は4億2000万円で同57・3%減、経常利益は4億1000万円で同60・3%減、当期純利益は1億9000万円で同67・0%減を見込んでいる。

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